内容説明
一説には東大理IIIに入るよりもハードルが高いと言われる慶應義塾幼稚舎。小学校“お受験”戦線では圧倒的な最難関に位置づけられるブランド校だ。
慶應大学出身者の上場企業現役社長は300を超え、断然トップ。さらに国会議員数でも慶應高校出身者が最多。エスカレーター式に大学まで上がれるということだけが、幼稚舎の人気の理由ではない。
慶應の同窓会組織「三田会」(キッコーマン・茂木友三郎名誉会長、オリエンタルランド・加賀見俊夫会長などが所属)は強い結束力を誇り、政財界に巨大なネットワークを張り巡らしているが、その大元にあるのが幼稚舎なのだ。
慶應では幼稚舎出身者を「内部」、中学以降に入ってきた者を「外部」と呼び、明確な区別がある。日本のエスタブリッシュメント層を多く輩出してきた“慶應”を体現し維持しているのは、まさしく幼稚舎であり、多くの者が抱くそのブランド力への憧れが人気を不動のものとしているのである。同書では、出来る限り多くの幼稚舎出身者にインタビューを行い、知られざる同校の秘密を浮かび上がらせていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よしたけ
54
慶應幼稚舎分析本。伝統校でありつつ、教育最先端を走り続けてきた同校。国際人育成のため開校当初から英語に力を入れ、6年間持ち上がり制の担任に教育を委ねられる自由度の高い設計で、コロナ前からI Padを生徒全員に配布した教師も。独立自尊の精神(自他の尊厳を守り、何事も自分の判断・責任で行う)に則り、物事を見きわめる能力を養うべく、「直接経験重視」と「採集理科」を謳う理科を学習の中心に位置づけ。細かな授業内容、歴史や建学理念に触れるだけでなく、卒業生から見る校風や団結力の強さに迫るなど、同校を多方面から分析。2022/06/19
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