内容説明
長野義文は叔母の美沙に幼少の頃から恋心を抱いていた。彼女が二年前に病没するまでは――。
その後、義文は美沙の忘れ形見である千沙都の未成年後見人となり、同居生活を送っていた。
そんな折、突然彼らの家に異世界から勇者の妻が転移してくる。
ミサクミラと名乗る彼女は、美沙の生き写しの姿形をしていた。
ミサクミラはエール妻(ビール職人)を生業としており、この世界にやってきたのは、豊穣の女神様から優れたエール造りの技を学んで持ち帰る使命を受けたのだ、と宣言する――。
これはビールが繋ぐ、縁と絆の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
10
恋をしていた叔母が亡くなり彼女の忘れ形見と生活する青年が、異世界のビール職人である勇者の妻と出会い始まる物語。―――ほろ苦き水が引き出す、優しい嘘と願う絆。 ビールに関する豆知識も沢山盛り込まれた、本当にビールが好きな作者様が書かれたことが分かるこの物語。そしてこの物語は異世界の勇者の嫁と言う異分子が彼女の優しい嘘を明かし、新たな形の絆を連れてくるという縁と絆の撚糸が温かく心を癒してくれる物語である。女神の隠し事も若干気になる中、三人で学ぶビールの道の行方は、三人の行く末とは。 次巻も須らく期待である。2019/09/05
尚侍
6
面白かった。ビールが好きなので読んでみましたが、エールとビール（個人的にはラガーの方が適切な気がしますが）の違いなど、ビールに関する基本的な蘊蓄が学べるので、ビールの入門書として読んでみてもいいかもしれませんね。ラノベとしてみるとミサクミラがウザイ系キャラなので、彼女の設定を受け入れられるかどうかで評価が分かれそうですが、続きもあるようなので彼女が今後どう変わっていくのかを追っていくのも面白いかもしれません。2020/04/09
りのん
4
ビールを題材にした作品は中々新鮮で面白かった！私もビールは好きでよく飲みますがあまり種類や作り方などは詳しくないので、そうなんだなぁと勉強になりながら楽しく読み進められました。ビールで築かれる家族の絆、いいですね。うちにも千沙都ちゃん来てくれないかなあ…。いろいろと教えてもらいながら、いつかは一緒にビールを飲みたい！あと個人的にはミサクミラを人妻設定にしないほうが嬉しかったなと思ってしまったり。3人の今後の関係がどうなるかもふくめ、次巻も楽しみにしています。2020/01/04
bluets8
4
長野家のお風呂に飛ばされてきた異世界の勇者の妻にしてビール職人の人妻が、日本のビールを勉強する物語。「みんな笑顔に」という主人公の信条の元、社会人主人公と中学生従妹と異世界人人妻の三人で、ぎこちなく少しずつ家族の絆を築いていくハートフルないい話。ただ、ビールを楽しみに読んだので、もっと純粋にビールを楽しめる状況が良かったという思いもある。2019/09/09
うっかり呑兵衛
3
Kindle Unlimited。2巻を読む前に購入するかな、というくらいには面白かった。ビール造りを異世界から来たヒロイン(？、人妻)と学んでいく、わかりやすく興味がわく。2020/01/26
