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内容説明
年間相談数4千超、商品開発案件の7割を売上増に導く企業支援センター「エフビズ」。静岡県富士市に拠点を置いて地元企業をサポートするモデルには他の自治体も共鳴し、全国約20か所にご当地ビズが誕生。すなわち、地方ビジネスの成功には普遍的方策がある。ポイントは、当事者には気づけない「強み」を発見し、新しい価値につなげること。そのノウハウを、豊富な成功事例、各ビズの活躍をもとに講義。藻谷浩介氏との対談も収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zag2
26
静岡県富士市を中心に、中小企業支援に携わる小出さんの本。読んでみてよくよく分かったのですが、地域再生や地域活性化と呼ばれる事業が上手くいくかどうかは、偏に人にかかっているということ。全国各地でこうした事業が官主導のもと進められていますが、多くの地域ではさほど実績が上がっていません。この間読んだ感染症関連の本でも、江戸時代から目先のやってる感を優先させてしまうところに問題があると指摘されていました。これを動かすのはハコ物ではなく、人なのだとあらためて感じた一冊です。2022/02/23
ろぶくん
12
地方の中小企業支援の話。人、モノ、カネが不足しているのが中小企業であるが、さらに地方というハンデを知恵で乗り切る、それにはプロの絶え間ない支援が必要ということで、著者はほんとうにそういう組織を作り、結果を出している。いろいろ勉強になった。2019/10/29
Miz
7
地銀の行員が出向で地域振興に携わり、いつしかそれが「自分の仕事」になった人のお話。同県の中小企業振興ということで大変興味を持った。凄くポジティブ思考で、取り組み方も超前向き。確かに常に進化するには下を向いてはいられない。徹底的に自らの強みを洗い出して前面に出していく。プロとして不可欠なのは①センス②コミュ力③情熱。①②は鍛え上げられるが、③は育ち難く維持するのが大変で一番厄介。多くの(成功)事例が紹介されているが、おそらくそれより多いはずの、失敗事例の方が更に勉強になると思う。2020/03/03
horabook
3
★★★★★:これこそが地域活性化のための具体的な取り組みなんだろうと思う。やはり大事なのは熱意を持った人の存在。センター長採用のこだわりが最大のポイントではないか。まずは相談者の話を聞き、本人すら気づいていないのかもしれない強みを見つけ出し、それを軸に効果的な売上拡大方策を提案する。とてもわかりやすい話ではあるが、それをやってのけるのはとても大変なこと。まさにセンスが問われる事業だと理解。それにしても、本当に強みのない(あるいは見つけられない)事業者も多いと思うのだけれど、そのあたりの実態はどうなのかな。2019/09/23
Tatsuhito Matsuzaki
2
中小企業支援に携わる小出宗昭氏の著書2019/12/21