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内容説明
2015年3月、「線虫が、非常に高い精度でがん患者の尿の匂いを嗅ぎ当てる」という論文が米科学誌に掲載された。九州大学の研究者であった著者は、その後起業し、実用化に向けた研究と普及活動に邁進してきた。たった尿一滴で早期がんが検知されることで、がん治療はどう変わるのか。検査に機械ではなく生物を用いる「生物診断」の可能性は。注目の研究者・経営者が、自身の歩みや、がん検診とがん治療の今後の展望を伝える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yokmin
15
素晴らしい! 成功を祈る。 → 「長いものに巻かれずに、自分の道をいく」「未知なる世界をもとめてきた、・・自分の可能性が制限されない方へ進んできた」「大御所の研究チームにできないことをする」2020/10/22
寝落ち6段
11
線虫がガンのにおいをかぎ分ける。線虫という小さな虫の鋭敏な嗅覚が、なぜかがんのにおいが好きなのである。それは、ほんの少量の尿で判別できてしまう。このニュースはずっと気になっていた。がんという病は、すぐに死を連想してしまうほどに私たちの身の回りに溢れている。必ず知人にはがんで亡くなった人がいるし、有名人も死因ががんである場合が多い。現在の診断方法でも発見できない初期のがんでも、かぎ分けられる線虫は、希望の星だ。まだ研究が進む中であるし、実用化にはまだかかるかもしれないが、期待している。2020/11/09
猿田康二
1
本書の章立ては、第1章から第5章なのだが、私が最も興味を持ったのは第3章の著者のこの大発見をするまでの人生行路についてである。3章を読むと多くの偶然がこの明らかにノーベル賞級の発見につながっていくのだが、広津氏の生き方、人とは違う道を選ぶ、予想のつく人生は歩みたくないという信念がこの大発見を産んだということがよくわかる。ここに書かれていることがすべて本当であれば、全人類にとって、特に今ガンを治療している方々にとってこれほどの朗報はなく、どうか医学会の変な横槍が入ることなく一刻も早く実用化する事を切に願う。2019/11/24
young
1
線虫がガンの匂いを識別できる、という報道を見て読んでみた。がん検診の限界は色々と感じるだけに、この取り組みが成功すれば大きくがん診療が変わるはず! ただ既得権益を守る抵抗勢力とかもたくさんいそうで、一筋縄ではいかんような気もします2019/11/16
ぱんぷきん
1
2015年に新聞で報じられて以来ずっと期待していたがん診断法。その背景に想いを至らせたことは無かったので、華々しい成果の裏側で地道な努力が行われていたことを知れた。もっともそうした過程は専門用語や数字が出てきて脳が理解を拒むので、面白く読めたのは起業した箇所となってしまったが。基礎研究の大切さは分かったものの、この研究を成しえたのは著者が破天荒型の研究者だったからであって、やはり基本に捉われない人間でないと新しいものを生み出せないのかなとも思う。1日も早くこの検査法が受けられるようになることを期待します。2019/11/09
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