内容説明
いくさに明け暮れる戦国時代、武家の娘として生を受けた女性たちもまた、「それぞれの戦い」を繰り広げていた。関白秀吉の側室となった豊臣家とともに滅びた淀殿、政略結婚に翻弄されながらも将軍夫人の座に収まったお江と、その娘・千姫、貧欲なまでに結婚を追い求めて幸せをつかんだ徳川家康の妹・多劫、鎧をまとって戦場に立った大三島の鶴姫…。乱世に生きた姫君を描いた傑作短篇七作。
著者等紹介
細谷正充[ホソヤマサミツ]
文芸評論家。1963年生まれ。時代小説、ミステリーなどのエンターテインメントを対象に、評論・執筆に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マサキ@灯れ松明の火
7
戦国の世を生きた「姫君たち」の短編集です☆浅井3姉妹は、いうに及ばず、現在では取り上げられる事の無い「姫君」の話は興味深いです♪家康の妹「多劫姫」‥あなたは、凄いです(・∀・)戦国の世でありながら、自身のお相手は自ら見つける!それを家康に認めさせるとは☆作家さんの個性が良く出てますネ☆関ヶ原の合戦を盛大なる姉妹喧嘩…その為にどれだけの命が亡くなったのか…考えるだけで怖いですね★2011/11/26
Ken Sugawara
0
戦国時代の女性達の悲喜が描かれているが、この時代にありがちな運命に翻弄されるままの姿ではなく、勇ましく意志をみせる「海の女戦士」が印象的であった。2013/03/25
あさみ
0
★★★★☆2012/08/09
らき
0
鶴姫の話が印象的でした。戦国の世の惨さを見せつけられました。多劫姫の話は、彼女の魅力が溢れていて、こんな人もいたのだなぁと、楽しく読めました。2012/01/17