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内容説明
存在論とは、何かが「ある」とはどういうことかを考える哲学の一大分野。ある事実が成立するためには何が存在し、存在するもの同士はどんな関係にあるかを問題にする。例えば「安倍内閣は辺野古移転を正しいと信じている」という時の「信念」の主体は誰か、「パワハラ」は社会の中でどうあるか、「KY」の「空気」とは何かなど、世界がよって立つ基礎を考察する。哲学の最前線へ導くスリリングな講義。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちくわ
24
それなりの方が日常世界を哲学すると、こういう風になるのか!という新鮮な驚きがあります。ありふれたことも、それを成立させる要素・背景を考えていけば、自分の向き合い方が変わってきます。それが哲学の楽しいところですね。(☆4)2021/07/28
武井 康則
8
哲学の存在論の考え方を事例を交えてわかりやすく説明している。ハラスメント、場の空気、集団の心理、時計などの人工物、サービス、架空のキャラクターについて、日常生活ではたしかに存在するけど、哲学的に、どのカテゴリーに属するのか。それはどんなテーゼを満たせばいいかなど、解説している。齟齬なく話すためには同じ定義の上で語らねばならない。一見当然と思えるものを定義する難しさと厳密であることの方法を学べた。表題が悪い。「存在論の基礎」では売れないだろうけど、これでは詐欺と思う人もいると思う。 2019/09/18
oooともろー
5
ハラスメント、人工物、サービス、キャラクターなど、ごく普通のモノやコトを存在論から哲学する試み。思考訓練として面白い。これがどのような解決につながっていくのか。2020/02/24
愛楊
4
2019年。『現代存在論講義』の副読本のような感じ。社会存在論で唯一読め、かつ手軽な邦書として優れていると思う。ブラッドマンのような共同行為論と合わせて読むと面白いかもしれない。ただ、結局共同体の心的概念を解釈主義で処理するのは、回り回って当たり前のことを主張しているようにも思える。個人的にはフィクション論はあまり興味が無かったが、ルイスのconventionはとても導入として役に立った。「規範性なき社会規範」は後期ウィトゲンシュタインの原初的規範と繋がっているのかが気になりSEPを読んだが、無かった。2025/01/08
本命@ふまにたす
3
哲学的な存在論の立場から、日常世界における様々な事柄を論じる。題材自体はかなり身近だが、正直議論は骨があり、内容はかなり高度であるように感じた。2023/03/04
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