日本のありふれた心理療法

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日本のありふれた心理療法

  • 著者名:東畑開人【著】
  • 価格 ¥3,740(本体¥3,400)
  • 誠信書房(2019/08発売)
  • ポイント 34pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784414416237

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内容説明

心理療法は必ず文化の中で行われる。だから、欧米で生まれた心理療法は、日本文化に合わせて変形したし、教科書に描かれる心理療法は、それぞれのローカルな現場の事情に合わせて妥協されざるをえない。そうやって、私たちのありふれた心理療法は営まれる。本書は、臨床心理学と医療人類学の二つの視点から、そのような文化と心理療法のダイナミズムを明らかにする。臨床心理学の専門性が問われる今、刺激的な心理臨床論が誕生。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ステビア

13
『野の医者は笑う』の理論編といったところ。こちらも良著です。2018/07/01

のんタコス

7
文章がまどろっこしくて、読んでるうちに何について書いてあるのか分からなくなり(汗) 何度も挫折… 正直、私には難しくて…なかなか進まなかった。 描画療法は興味深かった。 心の病気を定義する難しさを感じた。2022/04/18

素人

7
日々の臨床実践は、ローカルな文化に住まうクライアントと心理療法家が日常的な「交渉」をすることで作られる。筆者はこうした実践のありようを日本の「ありふれた心理療法」と呼び、医療人類学の成果を参照しつつ内側からの視点で記述することを試みている。2022/03/05

まろすけ

7
折衷型心理療法に肯定的な光を当てた本書。第二部と第三部は論文なのでやや難解だし、精神分析を主とした論考なのでそこに好みの差は出そう。しかし総じて良書。クライアントの持つ民間セクターの治療文化と心理士の持つ心理的治療文化が、抵抗、交渉、混淆され、キメラのような合金の治療が作り上げられる。異なる文化の相互作用。そしてクライアントは多くの治療文化を利用しながら自分自身の病に対処し健康を追求していく。ヘルスケアシステム。⚫専門職セクターは時代や地域のドミナントな世界観と親和性を持ち、民俗セクターはオルタナティブ。2018/01/10

ゼラニウム/フウロソウ科

6
面白かったー。私がどこまで理解できているのか怪しいところではあるけれども。けど、私が10代後半〜20代前半にあほみたいなことしてる間に東畑さんは一生懸命論文を書いていたのかと思うと自分が嫌になりました。あと、かれこれ臨床心理学を4年間くらい学んできましたが、臨床心理学にできることには限界があると感じ始めた今日この頃。栄養学の勉強でもしようかな。2023/08/23

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