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内容説明
2016年に世界最大となった中国の銀行市場。シャドーバンキングの資産規模は約900兆円、超富裕層の資産は2300兆円、日本の約1.3倍だという。さらに、個人間決済ではフィンテックの伸長著しく、キャッシュレス化率では日本を大きく引き離している。急成長を遂げる中国メガ市場において、日本はどのようにその「果実」を享受すべきか。日中金融協力の現場に立ってきた著者は、中国金融を把握するためには「リスクも正しく認識する必要がある」と述べる。エビデンスに基づく客観的な分析と豊富な図解により、中国金融の最前線と日本の対応策を描き出す意欲作。 【目次より】●第一章 世界トップクラスに成長した中国金融市場――その秘密と課題 ●第二章 中国金融ビジネスの最前線――日系金融機関の挑戦 ●第三章 なぜ日中金融協力が必要なのか?――未来を展望して
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hatann
6
中国駐在経験を有する金融庁職員による中国金融事情の取り纏め。観光客や輸出入取引など日中間の「ヒト」「モノ」のやりとりは大規模に展開されているが、「カネ」を巡るやりとりは小さなレベルに止まる。日中間の証券取引は日米間の1.5%である。存在感の薄さゆえか中国の金融を巡る書籍は多くない。フィンテックに限らず、中国の銀行・保険・証券市場についての情報・分析がコンパクトに纏められている。EFTコネクティビティの政策実現など日中の官僚レベルの人材交流の現場も垣間見れ、こういった官僚のチャネルにも頼もしさを感じた。2019/09/24
しおり
5
隣国を少しでも知るために読んだ。グラフが度々登場していたので視覚的にもわかりやすかった。データも新しい。シャドーバンキングは「銀行システム以外で行う信用仲介」なのだと初めて知った。闇金だと誤解してた。中国の銀行・株式・保険市場は規模の面で世界トップクラス。不良債権はイメージより少なく、外貨準備もバッチリ。先進的なフィンテックの分野は膨大な国内市場を背景に急成長している。だが対外開放が遅れており、人民元にもリスクが残る。日本が中国の金融市場に参入すべく努力してると知れて良かった。この本でかなり見方が変わった2020/08/28
せきも
2
体制的、政治的に問題もある中国との関係ですが、経済界、金融界では緊密な関係が継続できている事がわかりました。将来の世界情勢を予測しながら、今後の取り組みを考える必要がありますね。2019/09/14
Masa
1
海上では社会的政治的に暴風雨となることがあっても、海中の経済的産業的な繋がりは着実に深く広く強化され、間を取り持つ金融の、緩衝材としての役割は高まる。締めくくりの「ラストチャンス」が著者の立場で言える最大限の焦りの感情を物語る。2019/11/02
ゆきんこ
0
2019年。中国の金融事情に興味はありつつも、なかなか手が出せずにいて、やっと読む気力が湧いた。シャドーバンキング関連記述は読んでよかった。2025/01/20
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