内容説明
空中を浮遊する風船虫、地上を這いまわるひしゃげ蟹、そして空中を掘り進む穴掘屋―宇宙生物学者ダニー・デイルハウスは狂喜した。双子座の惑星ジェムには、三種類もの知的生物が存在しているのだ。そのうえジェムは地球型環境の惑星だから、人口増加と資源枯渇に悩む地球にとって、願ってもない植民惑星となる。デイルハウスの調査結果をうけ、食料ブロック、燃料ブロック、人民ブロックにわかれた地球では、ただちに各ブロックごとの探険隊が組織された。他ブロックより先にジェムを獲得するために三つどもえの熾烈な競争が始まったのだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Zen-zen
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再読。面白かった記憶があるだけで内容は忘れており、「こんな話だったっけ?」と吃驚仰天。国際抗争により一触即発の危機にある地球から移住した星で、異星人との邂逅に加え、所を変えても続く闘争という人類の愚行に小説の醍醐味を味わい。特定の登場人物に感情移入して小説を読むタイプの人にはノリにくいかもしれないが、人類の夢や欲望をこれほど練り込んで描いた寓話は珍しい。2012/01/27
赤井流久
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☆☆2011/09/19
Scorpio_type_B
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やっと辿り着いたニュー・ポールの三作目。マンプラスは感動、ヒーチーシリーズも飽きさせなかったが、本作は残念ながら乗り切れなかった。2010/01/24
goldius
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情けない日本を描写したのは反日主義者にはマンセー!2004/07/04