内容説明
人生百年時代の最先端を生きる女性達を活写。
『快楽』『炎情』などで更年期女性の生き方をルポしてきたノンフィクション作家・工藤美代子が、いくつになっても幸せをさがして懸命に生きる女性たちを活写――
人生百年をどう生きて行くか。かつてない命題に私たちは直面している。長年連れ添ったパートナーと今後も過ごすのか、そのパートナーが亡くなったらどうするのか。ひとりで生きる? 再婚するにはどうしたらいい? お墓はどうする? さらに、どんどん手軽になり多くの人が利用するようになっている美容整形の最前線や、年齢を重ねた時に大きな悩みとなる性交痛、介護や経済的な問題まで、女性が後半生を迎えたときの不安と恍惚に、著者がとことん向き合った。新しい一歩を踏み出す勇気を与えてくれるノンフィクション。
<熟年離婚という言葉が流行ったのは、十年以上も昔だった。あれは、独身に戻って人生をリセットしたい女性たちの選択肢として注目されたのだ。(中略)しかし人生百年時代を迎えて、そうした風潮は微妙に変わりつつある。世間体や経済的な安定、あるいは家族に縛られるよりも、もっと自分の願望に忠実でありたい。自由に生きたいと望む女性が確実に増えている。>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
空のかなた
26
ノンフィクション作家の著者、初読み。熟年女性の生態をこれでとかと書き上げる。美容整形に邁進する心の内とか、後妻としてリッチに過ごしていても内実は等。自分が想像もできない領域だけにノンフィクションなのか、盛っているのか判らず。35歳でかなり年上の有名芸術家と結婚したものの、すぐに介護状態になったケース。旦那の友人が「あいつはモテル。若いだけが取り柄の女性を何故選んだと疑問だった。でも本音は専属のお手伝いさん兼看護婦を確保する事を優先したんだ」と。巣鴨の出会いの場(マッチング?)のリアル中継も生々しかった。2022/08/19
すうさん
7
なぜ私が高齢期女性の恋愛論議を読もうと思ったのだろうか?自分も還暦を目前にして残りの人生の生き方や価値観を探しているからだろうとおもう。仕事を卒業し、子供たちが自立し、親を見送れば、残る問題は夫婦やパートナーとの関係だけになる。そうなると男も女も自分に正直になるから本音がでる。女側の本音は男側の本音もクッキリ映し出す。これが本書にも描かれているから面白いのだろう。フィクションだが、弘兼憲史「黄昏流星群」も同様の理由で読んでいる。人生を長く乗り越えてきたからこそわかる”妙味”を味わい残りの人生に生かせれば。2019/08/23
n75
5
12.後妻業とか熟年女性の性生活とか興味はある分野だけど、なんだ?この本は。自分の周りのことと前置きがあるけどむしろフィクションの方がまだマシという内容。友達の下世話な話を延々書いてあって閉口した。友達の旦那が海外旅行中に死んだ話とか、明らかにその彼女が遺産目当てで年寄と結婚を繰り返してると言いたげだし、著者の周りの人たちは激怒しないのかな?一体この人は何?と思ったら皇族系の本も書いてるし、こんな身内売りまくる露悪的な人がそのような本を書くのかとにわかには信じられないけどまぁ書くだけなら誰でもできるので…2020/01/29
ゆりこ
2
【購入】すみません、なんかイライラしてしまって読了せずにほっぽってますという記録。 途中までしか読んでないけど、お金のために後妻さんになる女の話など。金と男。どっちも大事だけどなんか全然実感の無い文章とゆーか著者の目線、何が言いたいのかよくわからない。興味ない人についての噂話を聞いてる感じでした。2019/09/28
山内正
0
三人の五十過ぎた女のランチで あのさあ現代進行形でセックスやってる女見れば分かるってホントかな? 桃子さんは明け透けに言う 私はどう見える? シャワートイレ嫌う男が居るって あれ性器も洗うから乾燥して良くないって 嬉しそうに話す シャワー辞めたらセックスの痛みが違うって 四十八の処女の女性はどうしてもセックスしたいって したことないからって 高齢の女性も今はホルモン注射してるよ 桃子さんはこの話をしたがったらしい2023/10/07