LINE文庫 世界で、いちばん嫌いな君

著者名：みなづき未来【著】/窪木聖【イラスト】

LINE Digital Frontier（2019/08発売）

• ISBN：9784908588747

内容説明

──この世では、稀に100%不可能に近い出来事が起こるときがある。──
小早川栞(こばやかわ・しおり)は優等生で人気者の北条礼(ほうじょう・れい)に告白され、自信がないながらも付き合っていた。
ところが、クラスメイトの黒田健太(くろだ・けんた)に「北条礼には近づかない方がいい」という忠告を受けてしまう。
その後、事態は思わぬ展開へ───
そして、次第に明かされていく「隠された秘密」と、「衝撃の事実」が分かった時、予想外の結末が待っていた───。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ami＊15]

優等生の礼は本当に栞の「恋人」なのか？自慢の彼氏との甘い日々はやがて栞をとりまく人々の壮絶な秘密へと辿り着く。ちょっとしたミステリー感覚で読み進めることができ、爽やかな表紙とちょいシリアスな展開とのギャップは悪くはないと思った。だけど読後もやもやが残るような要素も多く感じられたので、物語にもう少し深みがあればよりインパクトのある作品として面白く読めたかもしれない。誰にでも苦手な人はいると思うけど、本当に「嫌い」と判断するにはその人の中身を知ることが大事であることを感じた物語でした。

2019/08/21

[yamakujira]

イケメン優等生に告白された女子高生が喜んでいたら、不良っぽい同級生からの忠告を意味が分からないまま無視して、交際を続けて幸せに浸っていたら、実は彼は別の目的で彼女に近づいていたって話。栞、礼、健太、それぞれに辛く悲しい過去を背負った高校生たちの物語は、それぞれがようやく未来に踏みだせるラストに感動するべきなのに、彼の行為と彼女の許容がどうしても納得できない。このレーベルだから文章力はさておき、過去の事件を知っても主人公の内向的な性格が好きになれなくて、前半は読み進めるのに苦労した。 （★★★☆☆）

2021/08/20

[yumimiy]

婚活迷路で藻掻いている後輩から借りた二冊目、こんな内容の本を読んでいるからいつまで経っても迷路から抜け出せない。これは夢見る少女漫画を無理やり小説擬きにしてみました感が強く、大人が読むにはあまりにもキツ過ぎる。あなたは二度泣くというウソのキャッチコピーは誰が考えたんだろう、泣くどころか沸々と怒りが込み上げてきた。それは、オノマトペ用語の乱用だ。ワクワク、ドキドキ、ウルウルなどお前は感情をきちんと言葉にして喋れないのか？と呆れた。もう一冊借りた本があるのだが、タイトルは「君の脾臓をたべたい」読むのが怖いよ。

2020/04/27

[灰音]

初めは初々しくて甘酸っぱいだけ感があったけど、だんだんドロドしてきて謎が好きな増えて、最後感動がきました！おもしろかったー！

2020/10/12

[さっきぃ]

優しくてかっこいい秘密の恋人、礼くん。最初はほんわかラブストーリーなのかと思っていたけれど、だんだん礼が怪しい行動を取り始めて、栞は睡眠薬を飲んでいるし、元気な黒田もなにやらありそうだし、ドキドキそわそわしながら読んで、最後は礼や黒田の気持ちに涙が出た。世の中のすべての女の子たちがこんな辛い思いをしなければいいのにと願う。栞の父かっこいいけど、もっと栞にわかりやすく愛情を、と思う。

2020/06/16