内容説明
インフレと不況、高齢化と高失業、大幅赤字に苦しむ平成30年(2018年)の日本はまだ何も変わっていなかった。衝撃の未来像を緻密な予測で描き、テレビを始め各メディアを騒然とさせた”警告と提言”のベストセラー長編小説を文庫化!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
初美マリン
95
問題ばっかりの日本!織田大臣は救世主になるのか?2019/01/11
獺祭魚の食客@鯨鯢
72
いざというとき立ち尽くしてしまう日本。「富国強兵」「国産興業」「戦後復興」とは異なり「アフターコロナ」の対応はとてももどかしい。起きてから考える対応の遅さ。これまでは総体的にこれらの「危機」をテコに発展・復興してきました。 高齢化、人口減少、自然災害等々への対応案は半分たなざらしにされてきましたが、今般のコロナ禍をきっかけとして併せて「生活様式」変換という形になりつつあります。 社会と個人のパラダイムシフトが起き、これが日本社会の発展につながるのか否か後世令和時代として総括されるでしょう。2020/05/09
どぶねずみ
30
昨年(平成30年)のうちに上巻だけでも読み終える予定だったのに、年を越してしまったのは非常に残念。これは15年ほど前に書かれた未来予測をされた小説。平成30年がどうなっているか。消費税は20%まではならなかったけど、医療介護問題やAIの話は怖いぐらいにドンピシャだった。今の経済がこれからどう変わっていくのかも気になるところ。この小説はとても学習要素が多くて、その都度メモを控えたいぐらい。下巻も楽しみ。2019/01/05
T K
24
1997年に書いた近未来予測小説。かなり当たっていてゾッとした。予測できたなら我々の平成30年は下巻を読めば対策となるのだろうか…。あと登場人物が歴史キャラ‼︎2015/08/15
Nobu A
11
今年2月の死去で話題になった本著。政治家兼評論家兼小説家。官僚経験が長いから政治ものは得意なはず。1997年6月から約1年に渡って朝日新聞に連載されたものを加筆修正。タイトル通り20年後の日本社会を恐らく予測しながら執筆。予測が当たっていると話題だったが、異常なドル高、ガソリンリッター千円、消費税20%等外れも多い。著者は予測ではなく脚色の延長だったのだろうけど。比較対象が適切ではないかもしれないが、東野圭吾や宮部みゆきら程の読みやすさはない。特に流れがない。後半展開が面白くなってきたので下巻に少し期待。2019/11/05