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内容説明
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作者それぞれの、おとうさんへの思い。
5歳から80歳のさまざまなムスメたちのおとうさんへのキモチ、毒、そして愛がたっぷり詰まった、ちょっぴりビターで切なくもやさしいイラストエッセイ。
大好きなおとうさんも、憎いおとうさんも、すぐ隣にいるおとうさんも、もういないおとうさんも、顔も知らぬおとうさんも、全部、おとうさん。
「この本が〈あなたとあなたのおとうさん〉を考えるきっかけになりましたら、うれしく思います。」~本書まえがきより~
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キジネコ
36
柔らかな装丁ですが内容は、手渡された事のない重力をもっています。親愛・慙愧・愛着・後悔・それに憎悪…そこに綴られた様々な感情が一人の父親である私に正解のない問答を仕掛けて参ります。死病に憑りつかれた父親と過ごす娘の心情を一人が語れば、別の一人が父が死ぬことで初めて訪れた家族の平穏を語ります。唯一無二であり、分類や比較には馴染まないのが親子の関係ではないかとも思います。8歳の時、父親が癌になり母親がトイレで嗚咽するのを聞きました。決して私の前では泣かない母が。私にもムスメが一人、彼女は何を思うのか?と少し…2023/09/20
たまきら
29
旅の楽しいお話をつづっている女性二人の対照的な父親の話。親を選べない子供の、娘の心が伝わってきます。夫はコロナ陽性と判明した同僚の代わりに現在二人分の仕事を抱え疲れ切っています。娘は反抗期にもさしかかり眠るだけの父に不満を持っているようですが、夕方二人で散歩に出た時やんわりと叱ったら少し対応がましになりました。ホント、世のお父さんは妻を味方につけないと。2021/08/22
にゃんた
27
k.m.pのお二人、どちらもお父さんを亡くされていて、それぞれのお父さんへの思い、別れぎわの思いが書かれていた。特になかがわさんのお父さんへの想いは、インフルエンザ検査の待合ベットで読みながら涙が溢れるのを止められなかった私です(インフルではありませんでした)。またムラマツさんの想いは別な意味で非常に苦しく、ここに記すことのしんどさを思うと複雑な気持ち。 100人いれば100通りの父との繋がり方があるのだろうけれど。いつもの旅行記とは違う2人を見た気がする。2020/01/27
どあら
23
図書館で借りて読了。色んな感情が湧いてきて、泣けてきちゃった…(T_T) 義理の父はもう居ないけど、優しくしてくれたことしか覚えていない。たまに夢に出てきてくれます(^^) 実父は、私が息子と会いに行くととても喜んでくれるので、息子が運転する車でドライブに連れて行ってあげたいです❢2020/01/22
遠い日
10
k.m.p.のおふたりのお父さん語り。ムラマツさん、よく書かれましたね…と、読みながら切なく胸が詰まりました。読者の寄稿によるたくさんのお父さん像も、ムスメとお父さんたちの、それぞれのカタチが愛おしかった。わたしの親も超高齢者。遠く離れて暮らしているので、あと何回会えるだろうと考えると、残された時間をだいじにしようと思います。2019/08/21