内容説明
首相に就任した池田勇人は、東京オリンピック開催準備の政府責任者として、首都大改造、東海道新幹線の建設などを指揮。しかし開催直前、病魔に倒れてしまう。一方、オリンピック組織委員会事務総長に就任した元朝日新聞記者の田畑政治は、突如湧き起った責任問題で辞任に追い込まれる。「記憶に残る大会に」「経済成長に弾みを」。それぞれの理想を掲げて奔走した二人。そしてついに「この日」は訪れた――!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
67
上下巻の下 完読 1964年のオリンピックが現代日本のすべての始まりだったんですね。 新幹線、首都高速、太平洋ベルト地帯。 そして誘致にかけた2人、一人は直前でやめさせられ、もう一人は力尽き倒れる。 この本はコロナ以前の出版なので、さあ、2020年の暑い夏を、と後書きに。 まあ、とりあえず昨年は無事終わったけどね。2022/06/17
金吾
21
○オリンピックのみならず日本が復興していく様子がよく伝わります。出てくる人たちも信念をもって突き進んでいることを感じさせるいい話でした。終章はジーンとしました。2021/06/28
真野浩
0
オリンピックと戦後経済のリアリティがいい2019/09/04