内容説明
嵐はマーキス島の農作物や建築物、人々に大きな爪痕を残していった。復興に必要な労働力確保のため、ロデリック王は遊馬の進言を受け入れ、囚人たちの更生に取り組む決意をする。また、復興にかかる資金調達のため、遊馬はマーキス島のある「資源」を有効に使うべきと提案してロデリック王やクリストファーを驚かせるのだが…!? 法医学者が描くタイムスリップ法医学ミステリー第8巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
68
シリーズ一気に読んだ!楽しかった。既刊ラストは疫病。魔術師ジャヴィードに自分の想いをぶつける。そして吹っ切れた遊馬は強い!ペストなんのその。公衆衛生の知識で、マーキスの疫病の危機を未然に防いだ。あ、結論書かれてないけど大丈夫だったんですよね。それにしても、このシリーズは嫌な人や事件が起きないので、安心して楽しめる。遊馬の知識や知恵でいろいろ乗り越えるのが気持ちいい。できればこのまま生きていって欲しいけど、お父さんにも会わせてあげたい。さてさて、次はいつ頃でるかしら。法医学シリーズの新作も読みたいかも。2020/03/19
hirune
67
【Kindle】前巻で大型の嵐の襲来でずいぶん被害が出たマーキス王国ですが、壊れた地下牢やらまで利用して観光立国を目指すとか、転んでもタダでは起きない大阪商人のような商売根性だなぁ😅なんてやってたら魔術師ジャヴィードの助言で南方を視察に赴いた師匠と遊馬は現在の世界情勢を慮るに大変刺さる事態に遭遇。。怖いわぁ😱現実世界もこんなに理性的で自己抑制のできる人ばかりならいいのに〜と思います。タイムリー過ぎる内容でした☆2020/05/29
佐島楓
57
不穏な事件と黒死病。学びの大切さ。これからもアスマは八面六臂の活躍をせざるを得なさそう。2019/06/27
よっち
46
嵐直撃の災害復興に必要な労働力確保として囚人の起用や、資金集めのため「観光資源」の有効活用をロデリック王に進言する遊馬。与えられた初めての休日で魔術師ジャヴィードから「南からの風の備えよ」という伝言を受け取る第八弾。周囲の人たちのために奔走していた遊馬の人の葛藤があって、伝言をきっかけに南に向かった遊馬たちが直面した思わぬ事態。今回は医学の知識を活かして窮地を救う展開でしたけど、そこに至るまでの展開が今後に向けたポイントだったんでしょうね。最後で美味しいところを持っていったフランシスさんは流石です(苦笑)2019/08/18
ゆきちん
42
シリーズ8作目にしてこの悩み。未来からきた自分が知識を使って歴史を変えてしまっていいのだろうか?魔術師ジャヴィードがバッサリ回答して、遊馬も根性すえてヤル気になったみたいでよかったよかった。 と思ったら、疫病ペスト。知識フル活用で立ち向かう〜。王兄弟や師匠やら人間関係良くってこのシリーズ好き。何も無い昔の世界で工夫して乗り切るのも!2019/07/22