内容説明
サイコパスを研究する月澪彩葉と、相手の本質を見ることができる「共感覚」の持ち主、北條正人。二人の前に、月澪が天才と称える脳科学研究者・丹色陽華が現れた。独善的な性格の彼女は、北條の共感覚に興味を示すと、研究の名目で彼を監禁してしまう。もちろん、そんな状況を月澪彩葉が黙って見過ごすはずはない。彼を救うため、策を練る。それは、未解決の猟奇殺人事件を利用したもので――
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らび
29
あの事件から2年の時を経て北条君は裁判で無罪となり今は月澪のもとを離れ何故かアクリル板に囲われた白い部屋に軟禁状態に・・。このまま社会に放り出すには危険だというけれどあの部屋に閉じ込められていいように実験材料にされても、普通なら狂ってしまいそうなのが北条君は意外に馴染んじゃう。研究者にとってはよだれものの被験者ということなんでしょう。けどえげつない・・でもこの人が月澪とかかわっていくことでお互いにどんな化学変化が起こるのか興味は沸きます。2019/09/26
マルコ(Marco)
28
相変わらず説明が難しいけど、主人公の正人は人を漫画の背景の様に本質が見える「共感覚」の持ち主。前作では真犯人に利用され、先輩の彩葉を殺しそうになるが、機転を利かして回避。事件から2年、新たな脳科学者・陽華により、危険人物として実験と称した軟禁状態に。この実験、さりげなく記すがどちらがサイコパスなのか分からない、おぞましい数々!メインは彩葉がどう正人を研究所から救うか?だが、サイコパス研究家らしい手段の為、猟奇事件の描写多め。前作と表紙が別人の様な彩葉が、全てを語る。おそらくこれで完結かな。2019/09/14
雨
24
シリーズ二作目になり読みやすくなった印象。2020/04/10
空のかなた
21
1~2巻を続けて読み進むことで吸引力が倍増していく。エンディングが近づくに毎に速度が上がる。共感覚を持つ主人公の正人君の顛末が悲劇に絡みとられるのか、丹色さんの罠から抜け出せるのか!天才病理学者の月澪さんのツンデレさに加えて、2巻から登場した天才脳学者丹色さんの存在が、このシリーズの肝。殺人鬼正人君を社会から隔離するという言い張り、ハムスターのように閉じ込め、残酷至極な実験を続けていく丹色さん。正人君に恋する月澪さんが、丹波さんの悪の手から救い出すために練る策と、丹色さんの企みの攻防は読み応え大。2023/02/19
悠
16
面白かったー!2023/11/18