ぼくは社会不安障害

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ぼくは社会不安障害

  • 著者名:伊藤やす【著】
  • 価格 ¥623(本体¥567)
  • 彩図社(2019/07発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801302518

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内容説明

社会不安障害(SAD)という言葉を聞いたことがありますか? これは、「あがり症」や「対人恐怖症」に近い病状が表れることが特徴の、「不安障害」という精神疾患の一種です。人前で話すことやプレゼン発表などの場面に緊張感を覚える人は多いと思いますが、社会不安障害の人の場合、それが本当に顕著なのです。
ひどいときにはその1週間前から不安感に襲われ、いざ本番になると激しい動悸や発汗、声が出なくなったり震えたりするという症状が出て、腹痛、吐き気に見舞われることもあります。すると、「どうにかその場面を回避できないか」という回避行動をとるようになり、社会生活に支障が出てしまうのです。
私は東京生まれ、東京育ちの30代の男性です。小学生で社会不安障害を発症し、20年以上闘病しています。大学を卒業して企業で働いているときにうつ病も併発し、転職を繰り返してきました。長年の闘病経験とそこから感じた社会不安障害やうつ病のこと、日本の精神科医療の問題、世間の精神疾患に対する偏見や差別などについて、この本に書き記しています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅら

131
ツイッターで知り合った伊藤やすさんの著書。初めて聞く病名、うつ病と発生機序や治療法が同じなのにうつとは違う、この病気のための生きづらさ、学校が大変、就職ができない、周りの理解がない、医師も病気について知らない、思いやりの少ない現代社会⋯考えることの多い本でした。「ビジネスを効率よく進めていくために必要なコミュニケーション能力とは、「表現力」「理解力」「問題解決能力」の3つを指すのだと思います。」「難しいことかも知れませんが、「ただ人よりも苦手なことが自分にはあるだけなんだ」とは思えないでしょうか。」2018/10/14

真香@ゆるゆるペース

113
人前で何かをするのが怖い「社会不安障害(SAD)」。自分も人前がとにかくダメで、過度な緊張感に苦しむことが昔からあり、もしかしたらこれなのかも?と思い、読んでみた。著者のような重度ではないものの、当てはまることが散見され、胸にストンと落ちる感覚が。著者は、小学生の頃に発症。周りの無理解や情報の少なさに病気に翻弄され続けた人生を歩み、今も症状が出ないよう無理はできない日々を送っている。誰でもなる可能性がある疾患なので、これからもっと認知度が上がって、理解がある社会になっていったら良いなと思う。2019/12/06

けい

7
社会不安障害は、人前でスピーチや電話などの社会的活動で極度に緊張してしまう精神疾患のようです。社会不安障害を持つ著者が、これまでの経験を語った本で現状の社会の対応や生きづらさがわかった。比較的文にも感情がこもっていて、患者の気持ちもわかりやすく、読みやすい文章だった。登場人物の中に、他の精神疾患を持っているだろう人物も考察されて、複雑に絡み合ってるだろうなと思った。2017/09/02

6
著者の体験談が内容の大半を占めるが、読んで非常に良かったと思う。社会不安障害がどの様な疾患なのかよく理解できた。精神疾患を患う人達の就職が如何に大変かなどもよく分かる。私は精神的な病気になって11年ほど経つが、ここ2年で大きく改善している。それは、自分の中で病気を良くしたいと明確に思ったことが重要だと思う。病気を良くしたいと強く思わない限りはどうにもならない。精神療法も私には効果がある。自分がなぜ他の人の様に上手く出来ないのか、悲観ばかりしていないで、周りの協力を得て治していく努力が必要。2017/09/15

ゆかりん

6
小学一年から社会不安障害に苦しみ、それでも、休学なども繰り返しつつ、苦しみながら、高校、大学、就職と進んで行く過程が丁寧に書かれている。病気の性質を知り働き方を慎重に選んで落ち着くまでに経験した苦労は壮絶なものがあったと想像される。私自身がパニック障害で苦しんで来たが、振り返れば軽度のものだったと分かる。どうか、あらゆる事情を抱えている人たちが落ち着いて働ける環境が増えますようにと願わずにいられない。2017/09/10

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