講談社文庫<br> 春秋戦国志(上)

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講談社文庫
春秋戦国志(上)

  • 著者名:安能務【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 講談社(2019/07発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061850132

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内容説明

中国故事名言の9割以上を産んだとされる春秋戦国時代は、また、国家形態の原型が造られ、諸子百家などすぐれた思想家を輩出させた、世界的に稀有な時代でもあった。その550年を軽妙につづる、出色の歴史物語。本巻は東周王朝成立から、管仲、鮑叔が大活躍する斉桓公の「覇王時代」までを描く。(全3冊)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

9
儒教的教養の偏見でこの書は読まれないように。周王朝半ばの前700年代。中原の地と言われる黄河流域を数十の氏族諸侯が国境曖昧な世界を作っていた。殷を倒し支配力を築いた周も春秋終わり近く東西に分裂し中原の求心力を失っていく。かつて周の軍師であった太公望が遼東半島に斉の国を作って300年、その斉は「管鮑の交わり」と称賛される忠臣を従える桓公が富国強兵、巧みな対外政策で中原の覇者となる。中原諸侯国をしばしば侵犯する東夷、西戎、南蛮、北狄が頭痛の種であり、長江西域に拠点をもつ楚の圧力は中原の小諸侯の脅威であった。2022/04/27

のんたん 

5
春秋時代初期の名宰相、祭足と管仲の話がメイン。一番最初に傾城の美女と傾国の美女について熱っぽく語られ、この先どうなることかと思ったが、さすが安能氏といった感じ。管仲が孤竹国に遠征した話など、あまり知らなかったので、興味深く読めた。2015/03/29

おちゃ

5
鹿肉は酒と一緒でないと胸焼けするらしい2012/02/06

使用上の注意

5
春秋戦国時代を活写した佳作。歴史の大まかな流れとプチトリビアが分かる。ただし、国の名前やら人の名前やら、役職などが中国語で覚えられない&読めない…。「これ、誰だっけ?」って。傾城の美女と傾国の美女、どちらが悪女?なんてことも解説。2009/04/11

miyuki

4
複雑難解をきわめる春秋戦国時代を、作者独自の観点から語ったもので、有名な人物を中心に国々の姿を捉えている。価値の多様な在り方など、現代ではなんともないことなのだけれども、思えば秦による中華統一以前、漢における儒教国教化以前、すなわち諸子百家が生きていた時代にすでに大陸では経験があったのだと気づかされた。著者のアレンジには『封神演義』など批判も多いが、この本では経済や政治概念などについては、現代人が犯されている西洋近代的な価値観とは違った視点からの説明もしっかりしていて、独自の視点が活きている。2021/01/12

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