文春文庫<br> I love letter アイラブレター

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文春文庫
I love letter アイラブレター

  • 著者名:あさのあつこ【著】
  • 価格 ¥743(本体¥676)
  • 文藝春秋(2019/07発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167913113

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内容説明

小学生からの殺害予告に引きこもり人間からの告発――。
文通会社に届くワケありの手紙には、手紙で立ち向かえ!

「ねぇ、まめに手紙をくれてた人と急に音信不通になるって、どんな場合だと思う?」
叔母さんが突然切り出した質問にたじろぐ、17歳の岳彦。

叔母さんのむぅちゃんは秘密裏に、ILL(I love letter)という会員制の文通会社をやっている。
年会費を納めると、会員は自分のペースでILLの社員宛てに手紙を書いて出す。
毎日でも、ひと月に一度でも構わないが、姓と住所は本物を明記しなくてはならない。
子供の頃、せっせと叔母さんに手紙を書いていた岳彦はその腕を見込まれ、ILLの臨時スタッフとして雇われることに。

二年間、ずっとILLと文通していた水元さんに何があったのか。
岳彦は叔母さんに変わり、水元さんに手紙を書き始めるが……。

「ぼくはママをころそうと思います」――八歳の少年からの殺害予告や、「どうしても、あの恋文を見つけたい」――大女優からの無茶な依頼などなどの難問に、自分自身の言葉を便箋に書き連ねて向き合う岳彦。

メールや電話では伝わらない想いがある――。
温かくて切なくて、ちょっと怖い六つの物語。

※この電子書籍は2016年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みーちゃん

73
文通会社ILLに勤める元引きこもりの岳彦に届く手紙は、ワケありのものばかり。手紙をモチーフに紡いだ六篇。 穏やかな感じなのかなと思いきや、人が死んだり事件が起きたりする話でした。 ネットなどを多く使用するようになった今、手紙を書くということは少なくなってきていると思います。けれど、手紙は、ネットよりも相手の気持ちを考えて自分の気持ちをしっかり書くことができるものなのかなと思いました。 私も、誰かと文通をして見たくなりました。(´,,•ω•,,`)2022/02/15

はるき

36
 神の視点というか、保護者の視点。大雑把で甘やかな包容力を随所に感じます。2019/08/03

かいちゃん

31
むっちゃんいいなぁー、こういう叔母さんいたらなぁー。手紙って書いてないなぁー。ほぼほぼLINEだもんなぁ。2020/11/02

ロマンチッカーnao

26
プロの文通屋さんのお話。今、この時代に手書きで文通をする人なんてどれくらいいるんだろう。って思うけど、今、万年筆がブームになってたりして、あぁこういう仕事も成り立つんだって思いながら、読んだんですけど、表紙の絵はかわいらしいけど、中身は結構ハードでした。幼馴染の話とかは、ちょっと、こういう内容なら、表紙はもっとシックなものにしてくれないとって感じました。 手紙を書く利点。『一文字ずつ書いてると、頭が整理されるし、冷静にもなれる。』なるほど。文通屋さん、そんなのがあれば僕も利用してみたい。2019/09/21

katsubek

26
ちょっと不思議な、でも、心温まる連作短篇集。手紙は相手への気持ちをじっくり伝える。手紙を書いている時間は、ずっと相手のことだけを考えていることができる。でも、そう、一つ気づいたよ。手紙は、もちろん、嘘をつくこともできる。だね。だからこそ、真摯に向き合いたい。だからこそ、心をこめて、相手への思いを綴りたい。手紙って不思議なものである。2019/08/02

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