内容説明
2016年4月に全国販売された「加熱式タバコ」は、瞬く間に日本全国に普及。わずか2年後の2018年には、日本の成人の約10%が使用するほどの加熱ぶりをみせている。
「有害物質約90%低減」など、健康リスク低減をイメージさせるキャッチコピーと積極的なプロモーション戦略により、急速に社会に浸透してきた加熱式タバコだが、その健康リスクは本当に“少ない”のだろうか? 日本だけで爆発的に普及したのはなぜなのか? 「電子タバコ」とは何がどう違うのか? タバコ問題をメディアが書かない理由とは?
本書では、タバコ問題研究の第一人者が、最新の研究成果と豊富なエビデンスをもとに、「新型タバコ」のあらゆる“疑問”に答えていく。
加熱式タバコへ切り替えようとしている人、加熱式タバコの受動喫煙リスクが気になる人はもちろん、患者や健診受診者から寄せられる「加熱式タバコに替えた方がいいですか?」という質問に科学的に答えたいと願う医療従事者のニーズにも応えた決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
36
禁酒を初めて7か月経過したものの口寂しいため、アイコスに興味を持ち、その予習のつもりで本書を手に取る。新型タバコの健康リスクに加え、アイコスの販売世界シェアの96%を日本が占めることを知り、手を出すのをやめた。日本人を実験台とするメーカーよ、馬鹿にするなといいたい。2020/12/31
だいだいだー
10
新型タバコについての良書🍀外来で患者さんに説明するにしても知識がないとと、筆者の講演をきき、著書も読んでみた🙆♀️ おそらく一番医学的根拠に基づき記載されている。新型だろうが、電子タバコだろうが加熱式タバコだろうが、健康に良いはずがない。無関心期の喫煙者に気長に情報提供を続けて、関心期を見逃さない!それはかわらないだろう🐾田淵先生、こんなに熱く禁煙を勧める医師はいないと思います!情熱を感じました🙌2021/01/12
7a
9
喫煙習慣をやめてもう20年近く経ち、吸いたいという欲求もほとんどないが、害が少ないなら新型タバコもいいのではないかと思い始めていたところだった(何よりヤニ臭くないのが良い!)新型タバコを吸う人は紙巻タバコと比較してマシだろうという安易な判断で切り替えるし、周囲にはそれが禁煙の一歩と見えるので賛成する。ただ本書によれば新型タバコの方がダイレクトにニコチンを摂取できるから依存度が上がるそうで、本数も増える傾向にあるらしい。そしてタバコ産業にうまいこと乗せられているということも…どんな形でもタバコは駄目だね。2019/06/05
呼吸器内科医K
4
加熱式タバコと電子タバコの区別もついてなかった。医師・医学博士が書いているだけあり、内容が科学的である。2023/03/08
●●ヨシ
4
『新型タバコも、紙巻きと同程度の有害物質を含むため危険』という主張が、医学的・統計的?観点から展開されている。よく聞く医者の煙草メーカーマーケティング批判、という印象。加熱式・電子タバコについて、製品・マーケティング・歴史等を把握するのには良い。 但し、随所に「●●成分は安全とは証明できていない、よって危険だ」といった論理展開をしており、事実と解釈の切り分けに苦労を要する。 また、一部エビデンス見に行ったらN=8とか、信憑性の吟味が必要なデータがあるため、注意が必要。 2019/03/15
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