中公文庫<br> 虎の道 龍の門 (上) 新装版

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中公文庫
虎の道 龍の門 (上) 新装版

  • 著者名:今野敏【著】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 中央公論新社(2019/06発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29),中央公論新社 GW特大フェア ポイント増量!(~5/12)
  • ポイント 280pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122067356

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内容説明

極限の貧困の中、シベリアに売られた青年・南雲凱は帰国後、些細なことをきっかけに新格闘技団体に入門。自身の強靭さを手段として一攫千金を夢みる。一方、裕福な家庭に育ち、空手道場に通う大学生、麻生英治郎は流派への漠然とした違和感の中で、フルコンタクト空手師範の黒沢と出会い、空手の真の姿を探し始める……。果たして対照的な二人の目指す先には何が待ち受けるのか。そして、「真の強さ」とは何か……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タルシル📖ヨムノスキー

28
90年代、日本の異種格闘技戦黎明期の頃の話。主人公は二人の青年。一人は極貧生活からシベリアに売られ、奴隷同然に働かされた南雲凱。日本に帰国した彼はひょんなことからある格闘技団体に拾われ、格闘技の世界に足を踏み出す。もう一人は麻生英治郎。彼は何不自由なく生活してきて、子供の頃から習ってきた流派の空手に疑問を持ち始め独自の空手道を模索し始める。プロローグの段階で二人が大きな大会で闘うことはもう明かされているので、正反対の境遇の二人が、それぞれどんな道を辿って対決に至るのかが読みどころ。とにかく純粋な格闘小説。2022/08/17

くろにゃんこ

28
なんとなく今野敏さんのイメージではない格闘技の話ですが読みやすい。空手から入り型を中心に研究する英治郎は恵まれた環境に育ち、道場を開く。一方、凱は貧困の中で育ち、シベリアに売られ…お金だけが目的で格闘技を。全く異なる環境の二人が下巻でどう出会い、戦うのか興味津々です。2019/11/05

活字スキー

26
【伝説の男が二人、勝負の時を待っている。いったい、どういう戦いになるのだろう】自らも空手塾を運営する今野敏の真骨頂が炸裂する本格格闘小説。2006年に全三巻で刊行されたものを上下二巻にした新装版。『孤拳伝』同様、非常にストレートな内容で400ページ超のボリュームでもガンガン読めてしまう。やはり今野さんの格闘小説は「エンタメとしての分かりやすさ」と「本物の凄み」の匙加減が素晴らしい。己の強さを頼みに一攫千金を夢見る凱とひたむきに空手の源流を探求する英治郎、君はどっちを応援する!? 2019/07/15

matsu04

24
今野敏の空手モノ。これは面白い。ストーリー展開が単純明解なところが良い。英治郎の目指すカラテが空手家・今野敏の目指すところなのだろう、たぶん。凱の規格外の強さにも興奮させられる。下巻へ。2019/11/07

GM職員

21
お気に入りさんの感想から興味を持った、今野敏さんの格闘小説。極貧から這い上がるためだけにリングに上がる飢えた虎・南雲凱と、恵まれた境遇で理想の空手を探求し高みを目指す龍・麻生英治郎。対照的な主人公二人の軌跡。空手のルーツや成り立ちが語られる部分も多いけど、それらも含めて面白い。一見粗野な凱が必要にかられて戦うのに対して、「強くなりたい」と願っているのが英治郎のほうというのが印象的。もしかしたら高みに昇ろうとしているのは凱で、飢えているのは英治郎のほうなのかもしれない。両雄未だ相まみえず、下巻へ続く!2019/10/14

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