シミュレーション日本降伏 - 中国から南西諸島を守る「島嶼防衛の鉄則」

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シミュレーション日本降伏 - 中国から南西諸島を守る「島嶼防衛の鉄則」

  • 著者名:北村淳
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • PHP研究所(2019/06発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569843407

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内容説明

南シナ海を統制しつつある中国が次に狙う東シナ海。もし明日、魚釣島に人民解放軍が侵攻したら……。米シンクタンクで海軍アドバイザーを務めた著者が、日中の戦力差を冷静に分析しシミュレーション。自力で国土と領海を守れる日本になるための戦略を示す。 ■南シナ海の大半をコントロール下に置いた中国。フィリピン、ベトナム、インドネシアの抗議も虚しく軍事拠点化を急速にすすめている。そして次に狙うのは、東シナ海。いつ魚釣島に上陸してもおかしくはない。中国船が日本の領海への侵入を繰り返すのは、状況が差し迫っていることの顕れであろう。 ■北村淳氏は指摘する。日本人は願望と現実を混同してしまっている……と。「中国軍は弱くあってほしい」「中国が攻めてきたら、米軍が守ってくれるはず」といった、事実から目を逸した「平和ボケ」を続けている。 ■実際はどうだろうか? 近代的戦闘機を日本の5倍以上の数を備えるなど、中国との海洋戦力差はすでに歴然。魚釣島から同距離圏内の航空基地の数は中国が日本を圧倒。これらは本書で紹介されている一部でしかないが、仮に人民解放軍が魚釣島を攻めたら、日本に残された選択肢は「降伏」の2文字しかなくなる。魚釣島に中国が拠点を築いてしまえば、次は宮古島、石垣島……。そんな最悪のシナリオは絶対に避けなければならない。 ■本書は米シンクタンクで米海軍、米海兵隊へテニカルアドバイザーを務めた著者が、冷静にかつ詳細に日中の海洋戦力差を分析。中国が魚釣島に侵攻した場合、日本はどうなるか、米軍がどう動くかをシミュレーションし、軍事面、戦略面、外交面において現在に日本に不足する要素を明確にしつつ、日本の国土と領海を守るための具体的な戦略を示す。 ■領海に侵入を許さないため防衛ラインの設定、人民解放軍と対峙するために必要な軍備、再考すべきアメリカとの関係の在り方。そして、変えるべき日本人の意識。中国指導部の日本への無謀な侵攻作戦の発動を控えさせるためには、日本が海洋上に中国を撃退できる防衛体制が整えられるかどうかにかかっている。そのための指針がこの一冊に凝縮されている。日本を守れるのは、日本だけ――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

templecity

8
尖閣諸島を巡るシミュレーションが暴騰記載されているが、近代化された兵器と大量の軍隊をもってすれば中国に勝ち目は無い。特に奪われたら奪い返すという作戦は避けなければならないと著者は言う。過去から島嶼防衛で決戦をしても例外なく負けている。徹底抗戦としても人的被害も大きく、インフラも破壊される。それよりも陸地に近づけないようにその前段で防衛するのが良い。もちろん大きな費用が掛かるが自主防衛には必要なこと。困ったら米国が助けてくれるというのは、あまりに平和ボケ。(続きあり)2019/08/22

ta_chanko

2
島嶼防衛の鉄則に従い、接近阻止・領域拒否を徹底することが不可欠。島嶼奪還作戦では遅すぎる。過度な米軍依存と平和ボケは国を亡ぼす。中国の海洋進出に対し、南西諸島の防衛体制を強化していかなければならない。分かってはいるけど、米軍依存・平和ボケ・少子高齢化・財政赤字・経済停滞…。課題山積の日本で、軍備増強の世論を形成し、国防のための増税や財政出動を実施して…、というのは非常に難しい。それでもやらなければ真の独立は実現しない。2019/09/07

くらーく

1
ん-、専門家なんだよね。まあ、もやもや。台湾戦争が起きれば、嫌でも南西諸島は戦場になるだろうねえ。実際に戦闘が起きるかどうかは別にしても。 まあ、著者は取られたら取り返せないから、防衛して取らせない、と言うが。防衛していても、取られるときは取られるのでは?自衛隊なので、攻撃して分捕る事は想定していない訳だし。だから専守防衛なのだろうけど。いずれにせよ、日本の憲法があって、政治家や世論が果たして防衛とはいえ、他国と戦争が出来るのだろうか?戦闘をさせないためにも、本書のような防衛は必要だよなあ。もやもや。2022/08/07

たかひー

1
★★★ 本当にここ20年で中国に差を詰められるどころか追い越されてしまったのは情けないというか残念というか。経済成長と政治体制の違いから仕方ないとはいえ、筆者の書いているようにもう少し考え方を変えるなどやりようがあっただろうに。日本防衛もいい加減真剣に考えないと。2021/08/05

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