内容説明
映画原作本! 「君の笑顔に会いたくて」(主演:洞口依子・筧利夫・石丸謙二郎・雛形あき子・かとうかずこ、ほか……/シネマとうほく配給・製作)。罪を犯した人たちの社会復帰を支える「保護司」として活動する宮城県名取市の女性の姿を描く。母であり、割烹料理屋の若女将であり、少年院内ラジオ番組のDJロージーであり、そして保護司である大沼えり子。持ち前の明るさで子供たちに真正面から向き合い、子供たちの更生に向けて日夜奮闘している。本書は少年たちに愛と希望を与え続ける、熱血保護司の熱いメッセージである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
165
我が子が罪を犯したなら一緒に償っていく覚悟はある。我が子には帰る場所がある。生まれた時から悪い子はいない。だが、途中で道を踏み外した子に帰る場所が無かったら償いも出来はしないだろう。そこでの『保護司』だ!大変な任務だとは思う。この方は凄いと思う!実の子を育てる事に汲々とした私だもの、実にレビューが書きにくい。被害者の親の気持ちに傾くからだ。被害者側の『保護司』もいて欲しい・・心の狭い私は、この保護司・大沼さんのように愛を持って寄り添う事は出来ない。複雑なまま読了した。2018/02/23
Humbaba
4
自分が愛されたという実感がないと、人は正常には成長できない可能性が高くなる。間違ったことをしたら謝罪が必要ではあるが、それができるようになるためには安心できる場所が必要である。犯した罪は消えることはないが、それを正しく理解できるようになるためにも関係を紡ぐ必要がある。2017/11/22




