内容説明
「ひとりで行きなよ」「いやなの、ねぇ条介お願い、ついてきて」
高校生の僕は幼馴染のアンから、恋人と別れるところを見ていてほしいと頼まれる。
バイトを休んで渋々ながら彼女についていった僕が目にしたのは--。(『ポケット』加藤シゲアキ)
朝起きてぼうっと生きていたらいつの間にか時間が過ぎ去っている。仕事から帰宅すると、毎日違う知らない友達が家にいる。
そんなある日、一人の友達だけが何度も家に来ることに気がついて――。(『コンピレーション』住野よる)
誰に何を言われようと行きたくない場所もあれば、なんとなく気持ちがのらない朝だってある。
ふとしたきっかけでサボってしまうかもしれないし、人生を変えるような決意で回れ右をすることもあるかもしれない。
ひとはいつでも「行きたくない」気持ちを抱えている。
僕たちのそんな所在なさをそっと掬い上げる、刹那のきらめきを切り取った物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅら
301
こういう、1つのテーマに沿って複数の作家さんが書き下ろすという本、企画もメンツも内容も、おもしろい!どれもとても読みやすい。色んな「行きたくない」があって、共感できるのも、考え深いのもあって良い!そんなマイナスな感情でこんなに素敵な話がたくさん書けるものなんですね。「だって、その言い方は、あなたが望む私になってほしいってことだから。それを受け入れてしまえば、私とあなたの関係は対等でなくなってしまうから。友達ではなくなってしまうから。あなたと友達でいたい私は、そのあなたの望みを叶えてあげることは出来ない。」2020/05/02
mae.dat
256
6話のアンソロジー短篇集ですが、各話の共通項が儂如きでは見つけられなくて(。•́ - •̀。)。これは『行きたくない』ですねって分かり易いのもありますが、幕の引き方もふんわりとしていると感じるものが多めでね。どこを取って「行きたくない」のか、又とは「生きたくない」なのか。逆に「行きたい(生きたい)」のか。とね。ただ、各人共に設定は中々凝っていて、想像的で面白く感じましたよ。6名中4名さんがお初でしたが、別の作品にも出会ってみたいと思いましたよ( ¨̮ )。2023/01/13
みっちゃん
175
しなきゃならない、義務だと思うとやる気が失せる。逆に「出かけるな」「家にいろ」とお達しがあると行きたくなる。人間の内面は複雑極まりない。でも自分の意思を持たないはずのAIが「行きたくありません」と言い出したら。AIに依存した近未来でピンポン玉と木とスポンジを足して3で割ったような見た目のカイメン型ロボットの発言が起こした騒動と顛末を描いた「ピンポンツリースポンジ」が愉快で楽しかった。2021/03/08
kou
163
「行きたくない」って思う理由は、人の数だけあるんだろうなぁ!と、当たり前の事だと思うがボンヤリ考えてしまった。どの短編も続きが気になってしまったが、住野よるの作品がダントツで印象に残った。同じ設定で他の作品も、是非読んでみたい。2019/11/06
❁かな❁
143
若手の作家さん達の全編書き下ろしアンソロジー。阿川さん、小嶋さんは初読み。他の方々は前からお気に入り♫好みなのは小嶋さんの「シャイセ」渡辺優さん「ピンポンツリースポンジ」奥田亜希子さん「終末のアクアリウム」。小嶋さんの「シャイセ」は読むとタイトルの意味がわかり面白くて良かった!渡辺さんの「ピンポンツリー〜」は『自由なサメ〜』の雰囲気を少し感じられほっこりして可愛い♡奥田さん「終末のアクアリウム」は女性ならではの苦しさを丁寧に描かれていて印象的。住野さんの「コンピレーション」不思議な設定で面白かった♪2019/09/02
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