講談社文庫<br> 筋違い半介

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講談社文庫
筋違い半介

  • 著者名:犬飼六岐【著】
  • 価格 ¥691(本体¥629)
  • 講談社(2019/06発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784062762366

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内容説明

「筋のとおった話は虫が好かねえ」……旗本の三男に生まれ、先祖も父も「ばか者」と切り捨て家を出た、岡っ引・半介が活躍する表題作。凶作に苦しむ村人を尻目に、米をたらふく食らう村役。それに腹を立てた村の男は、驚きの復讐法を考えた「口増やし」ほか、全7編。大胆な設定に、丁寧な筆致。時代小説の新星のデビュー作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

53
一癖ある時代劇…落ち有り、ちょっと落語風味?どの物語も切り口に意外性があって面白いが、なかでも異色に感じた『死体を背負った男』の、何も解決しない人生の悲哀を突き付けられたような展開に、それでいて最後に普通の暮らしに肯定的な視線が暖かい気持ちを呼び覚ますようだ。2020/06/23

こおり

7
短編七作品。それぞれに違ったお話だけど、共通しているのは「人間臭さ」かな。天邪鬼、野次馬根性、滑稽な程の勘違い…そこに毒気とユーモアが加わり独特な雰囲気を醸し出している。印象に残ったのは「死体を背負った男」。見ず知らずの武士の死体の始末をする羽目になった百姓の男が、この武士の人生について思いを巡らし、怒ったり同情したりする心の動きが何ともユーモラスだった。2013/10/13

タツ フカガワ

5
初めての犬飼六岐本。7つの短編を収録した本書が作家デビュー作らしい。表題作は大身旗本の三男ながら、筋の通ったことが大嫌い(?)な性格で岡っ引きになった男の荒んだ話ながら、謎解き含みの結末が楽しませます。「女難街道」の主人公は耳が遠くなった老武家で、道中で難儀する女を助け、聞いたふりをしたことから起きる事件と、その結末が面白い。どれも一癖、一捻りにちょっと笑いもあって、他の作品も追いかけてみようと思いました。2017/10/23

鉄髭

3
どの作品も良かったが、ロッキーという犬を飼っている自分だから「犬飼六岐」というペンネームにしたという、人を食ったようなエピソードもまた良い。2011/05/19

sai

2
時代小説短編集としては、風変りな設定というか、ちょっと癖のある人物ばかり登場させていて、下手をすれば暗く嫌ーな話で終ってしまいそうだが、そこは犬飼さんの特有の皮肉も込められているのか、主人公たちの考えや行動が滑稽で面白い。2014/01/08

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