扶桑社BOOKSミステリー<br> ナイトホークス(上)

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扶桑社BOOKSミステリー
ナイトホークス(上)

  • ISBN:9784594010416

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内容説明

ブラック・エコー。地下に張り巡るトンネルの暗闇の中、湿った空虚さの中にこだまする自分の息を兵士たちはこう呼んだ…。パイプの中で死体で発見された、かつての戦友メドーズ。未だヴェトナム戦争の悪夢に悩まされ、眠れぬ夜を過ごす刑事ボッシュにとっては、20年前の悪夢が蘇る。事故死の処理に割り切れなさを感じ捜査を強行したボッシュ。だが、意外にもFBIが介入。メドーズは、未解決の銀行強盗事件の有力容疑者だった。孤独でタフな刑事の孤立無援の捜査と、哀しく意外な真相をクールに描く長編ハードボイルド。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

312
【原書】ネタバレ怖くてレビュー避けてたのだが、邦訳では上下巻なのか。読み友さんイチオシのハリー・ボッシュシリーズ1作目。今よりはまだ、ベトナムの後遺症の強かった時代の物語。ここはまず、ボッシュの人柄やLAの空気感を知ることを重点に。LA、昔レイオーバーで半日観光したことがあるのみだけど、ある程度舞台を知ってるというのは強みだな。FBIエージェントのエレノアのツンデレぶりが(笑)。間もなく下巻も読み終わる。2018/06/10

Tetchy

154
一匹狼の刑事、ヴェトナム戦争のトラウマ、男と女のロマンス。典型的なハードボイルド警察小説。しかしこのボッシュという人物に奥行きを感じるが故に他の凡百の小説と一線を画するように思える。自分の考えを決して曲げず、どんな事件も数々の証拠を挙げることで解決する執念を持つ刑事。捜査のパートナーとなったエレノア・ウィッシュの杓子定規な性格と反目し合いながらも魅かれ合っていく。このパートナーの名前がウィッシュ、つまり“望み”であることが象徴的だ。邦題が2人の関係を象徴する一幅の絵のタイトルにしたのはそのためなのか。2017/09/10

ケイ

148
ボッシュシリーズ① 3度目の再読。2回目は読メ登録した頃の七年前。その間にベトナムのクチトンネルに行ったので、ベトナム戦争当時にクチでトンネル野郎だったボッシュをもう一度読みたくなった。アーヴィングが後にああなるとわかってこの当時を読むと感慨深いし、やり手のエレノアも眩しい。おきまりの登場人物達の昔のアルバムを見るように読む。そして、クチトンネル…。あそこは暗かった。狭かった。ベトナム人の根気と気合と屈しない強さそのものだった。あんな所に爆弾を仕掛けに行かされ続けたものは、確かに狂っただろうと思う。2018/04/03

harass

82
レビュなどから気になり読み出した作家のデビュー作。一匹狼の刑事は匿名の通報から死体を確認することに。その死体は彼のベトナム時代の戦友の成れの果てだった。典型的なハードボイルド警察小説。地道な捜査を進めるのが実に印象的だ。雰囲気だけの甘く感傷的なだけのハードボイルド風作品にうんざりしていたのが、なかなか楽しめる。「ハードボイルド」に飽き飽きしていて、読むのを避けていた作品の 一つがこれだ。ちと反省。なかなかの引きで上巻終わって下巻に進む。2018/03/29

ゆいまある

74
タイムラインで時々目にするマイクルコナリー。どうせ読むなら順番にと思ったら絶版で、ネットの古本屋探して中古で入手。ロサンゼルスが舞台の刑事もの。カリカリのハードボイルドです。主人公とFBI捜査官の恋愛パートもあり、枯れかけたおばちゃん読者にもありがたい展開です。ジャンキー、強盗、殺人、セックスワーカー、まあここまではありきたりなアメリカものという印象。(このシリーズが面白かったら暫く読むものができて助かるなあ)下巻へ。2018/12/29

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