内容説明
【複数色を使用したコンテンツです。モノクロ端末では一部読みづらい場合がございます】空き地や路傍でよく見かける雑草は、花壇や畑では厄介者。けれども、その可憐な花には四季の風情を感じさせる愛らしさが漂っている。春の悦びを告げるナズナ、初夏に白い花が清々しいドクダミ、万葉の歌人も愛した秋の七草オミナエシ。食べたら美味しいもの、すぐれた薬効を発揮するものもある。本書では、60の草花の特性と来歴を解説。練達の園芸家が庭の片すみで植物を見つめ、そのたくましさと生命の神秘に惜しみない賞賛を捧げる。美しい水彩画もお楽しみあれ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
detu
27
図書館お勧めコーナーより。全部読んだわけじゃないけど。イラストが綺麗。そこいらで見かける草花。中には名前すら知らないものも。雑草と呼ばれる草花に対しての著者の気持ちが良い。2021/04/03
naotan
18
その辺の図鑑とは一線を画す、雑草ノオト。身近な雑草を取り上げて、名前の由来だったり、紛らわしい種との見分け方などを解説する。郊外まで行かずとも、散歩が楽しくなりそうな一冊。2019/04/09
クラムボン
16
著者の柳宗民さんのことは「NHK趣味の園芸」で微かに覚えている。プロフィールには「柳育種花園を経営するかたわら、執筆やテレビ・ラジオで活躍、2006年逝去」とある。そしてこの本は「柳宗民の雑草ノオト」2冊を基に季節ごとに再編集され、春の雑草を41種紹介する。雑草とは「人の用に立たない植物」と言いながらも、愛着を持っているのが分かる。「春の七草」ではナズナ・ハハコグサ(御形)・ハコベ・タビラコ(仏の座)は雑草とする。一方、レンゲやスミレなどは「野の花」と呼んだ方が良さそうで、一口に雑草で片づけるのは寂しい。2023/04/13