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内容説明
シロナガスクジラの回復にはミンククジラを間引け?! ――長年、IWC科学委員会に携わってきた著者による鯨類研究の最前線。科学者の視点でIWC脱退問題も解説。/第1章 尤もクジラ的生き物/第2章 クジラ屋になるまで/第3章 どうしてクジラ屋になったのか?/第4章 南極海の決闘、その後/第5章 シロナガスクジラ全身骨格物語/第6章 マッコウクジラの不思議な生態と集団座礁……ほか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魚京童!
15
好きなことを書かせてやるって言われて、好きなことを書いた本。好きにやってくれればいいと思うし、私の知ったこっちゃない。2019/08/16
nagoyan
10
優。鯨類研究の平易な解説に、昔風のバンカラ研究者の個人史を織り交ぜた本。この著者のこういった本をもっと読みたくなるが、ご年齢からも難しいか。第1章はヒゲクジラ類とハクジラ類の分類と生態を簡単に紹介。2、3章は著者の研究遍歴。4章はシロナガスクジラ、ミンククジラそしてザトウクジラの増減と生態学的地位(ニッチェ)の関係。5章はシロナガスクジラの骨格標本保存展示のエピソード。6章はマッコウクジラ。7章は在地の貢献。8章はIWC脱退と著者のIWCとの関り。9章はIWCの問題とノルウェーの戦略を描く。2019/06/05
スプリント
9
時節柄、IWCの下りが一番記憶に残りました。2019/07/16
Koji
1
新書だからかな?もう少し深い内容でも良かったような気もします。2022/04/10
於千代
0
タイトル通りクジラ研究者の研究の足跡を纏めた一冊。研究史の側面が強いので捕鯨問題などについては扱いは薄い。日本の海獣研究の黎明期の様子を知ることが出来てこれはこれで面白いと思うが、捕鯨問題について関心のある人は違う書籍を読んだ方が良いと思う。個人的にはヒゲクジラとハクジラが全く違うことやシロナガスクジラが減少したことでミンククジラが増加した説があるなど興味深い記述は多かった。2020/04/29