内容説明
あなたをスマホが覗いている――いまこそスマホを置いて「自分」を取り戻そう!
2016 年に小社より刊行した「スマホ断食」を大幅加筆修正し、新書として発売。
◎なぜ「生の声」よりネットの言葉を信じてしまうのか―フェイクを信じてしまうタイプの人の特徴
◎思考をSNS に合わせる世の中―「マスク警察」「女子プロレスラーの死」
◎オンライン授業や会議で「対話」の質が低下する!?―情報交換“だけ” の対話に警鐘!自宅は安らぎの場ではなくなった!?
◎スマホがもたらす「分断」―情報源がスマホだけで生じる偏った情報の摩擦
従来のネット危機( リスク) に加えて、さらに今の時代に即した問題点を芥川賞作家が大幅加筆で問う!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kubottar
13
ぼーっとする時間が大事だったんだけど、今やスキマ時間は全てスマホに奪われてる。最近自分もネットのやりすぎを痛感したので、デジタルデトックスを始めた。2022/08/10
yoshinori niida
1
前半少しと後半を重点的に読んだ。スマホが運ぶデジタルの情報の海に日々浸かっていると、自ら考える力を無くしていく。また、フィルターバブル効果により、自分の考えが狭く偏っていることにも気づけない。著者はデジタルよりもアナログの良さを訴える。昨今デジタルデトックスが叫ばれたりしているが、デジタル漬けの生活から離れ、アナログの生活を送ることは、人間本来の感性を取り戻すという意味でもとても良いものでは無いかと感じた。2023/09/18
小説大好き
1
めちゃ渋い一冊だと思った。スマホは最高にチルい存在。エモいってこと。でも使いすぎるとやばい。それを指摘してる。えぐいて。2022/06/13
ray
1
☆4 ネットの検索は欲しい情報が簡単に選び出される。しかし、時間をかけ辞書や本を調べることで必要のない文章をついでに読んだり、テーマとは別の言葉に出会ったり、その時には役立たない知識や言葉が蓄積される。記憶にない言葉で考えたり、物事を発想することはできない。ネットの言葉に責任を持たない匿名性と書き込むことのハードルの低さが、軽率さと暴力性のある言葉を蔓延らせる。発言する前に一度立ち止まって考えるということをしなくなり、思考力がどんどん衰えていくのではないのかな。2021/09/10
アルミの鉄鍋
1
★3 スマホを捨てて、アナログな生活をする方が人間らしい生活で脳も鍛えられる!というのが全体的な内容かなと思った。たしかにスマホでずーっとYouTubeなんか見てると生産性のない時間であったと後悔する割に中毒性が高い。データはプラットフォーマーに収集されもはやビジネスモデルの中心となってる。この内容はずっと色々な本で書かれているけど結局、便利さが勝って誰も覆せないのが現状。次の戦略が出るまでスマホ断食する方が社会のためなんだろうか。アドトラの仕組みは面白かった。2021/08/22