内容説明
戦国の世、尾張の国に生まれた堀尾吉晴は、秀吉と出会い、頭角を現し、幾多の戦いに参加。信長からも「わが者ぞ」と呼ばれる存在となる。秀吉の軍師・竹中半兵衛、尼子家再興を目指す山中鹿之介らとの出会いを通して「治国平天下」を志す武人となった吉晴は、鳥取城、備中高松城などの戦いで、優れた交渉人としての活躍も見せる。歴史に埋もれた名将を描いた超大作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
26
○堀尾吉晴は有名な武将ですが、地味な印象があり主人公として描いた本をはじめて読みました。好きな時代の話であり、愛着ある登場人物も多いためイメージアップしやすいとともに、違う視野からその時代をみれるのは楽しいと思いました。2023/04/20
mahiro
13
地味ながら織田、豊臣、徳川の時代を生きぬき大名として名を残した堀尾吉晴。織田信長の岩倉城攻めが初陣で敵方だった吉晴(当時仁王丸)は落城の後浪人となり数年の雌伏の後稲葉山城攻略中の木下藤吉郎の家臣となる。初陣の頃は傲岸で自意識過剰だった彼も多くの人と交わり戦を重ねるうちに武人として人として成長し頭角を現していく。浅井朝倉との戦い、中国攻めなども淡々という感じで語られて行くのは主人公が歴史の脇役的存在だからか、『功名が辻』の山内一豊も彼と同じ境遇で牢人だったのか。長い割りには一気読みできた。2020/09/21
左丘明
4
主人公は堀尾吉晴。秀吉に初期から仕え、豊臣政権の三中老にまで登りつめた武将。松江24万石の実質的藩主であり、国宝松江城を築いた人物。堀尾氏が三代で断絶し、また本人が勲功を語らなかったためか知名度は低い。彼を主人公にした長編小説は恐らく本作が初。信長の美濃攻め以降、信長・秀吉の著名な戦いにはすべて参加しており、彼の事績を追うだけで戦国史が語れるほど。著者は吉晴に築城と外交交渉役としての能力を見出し、特に戦国屈指のタフネゴシエーターとして描く。その意味では革新的で面白いが、小説としてはやや単調の感があり残念。2019/05/06
北之庄
2
豊臣政権三中老の1人であった、堀尾義晴公の一代記。彼については国宝松江城を築城した位の知識しかなかったが、尾張の土豪の倅として実直な好漢だったと本作では描かれている。竹中半兵衛や山中鹿之介との交流も、武士同士としてあくまで爽やか。母衣武者として秀吉のそば近くに仕え、彼の目を通した太閤記とも言えるかと。 とは言え、前将・竹半の渾名の理由を何度も述べる本作者の中村氏はいつになく記述がくどい。2023/12/16
とっく~。
1
上巻だけで700ページを超える大作。 後に国宝松江城を築城する戦国武将、堀尾吉春の生涯を描く。 上巻は幼少時代から山崎の戦いまで。 当時の出陣の儀式や武器の分類など、戦国時代の細かい知識も散りばめられていて時代の雰囲気が伝わってくるのが良かった。2019/07/19
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