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内容説明
教科書が教えない「経済の掟」が歴史を作った!
お金の流れが物語る、
まったく新しい視点の日本通史。
文庫版で5冊同時発売!
人々は経済的に困窮すると、過激思想に救済を求める。
金本位制は通貨供給不足になりやすいデフレレジームのため、世界経済は繰り返し恐慌に見舞われ、そのたびに過激思想が台頭した。
秩禄処分への不平士族の「お金の恨み」が日本を対外戦争に駆り立て、新聞に煽られた世論はやがて英米と離反・対決する道を選んでしまう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
60
本シリーズ『江戸時代』を読了したのは2年半前(^^; 江戸から明治への時代転換が、急進的に行われたのは何となく理解していたが、世界経済という視点で見ると、日本の置かれた立場がよく理解できた。御一新で各藩の士(サラリーマン)がリストラされたことと、日露戦争の戦費調達が、最終的には太平洋戦争につながってしまうなんて……。『大正・昭和時代』は読まなくてもよいかと思っていたが、満州での軍部の暴走から日中戦争~太平洋戦争へと進む様を、経済の面から知りたくなった。2022/01/30
南北
54
明治時代を経済で読み解く場合のキーワードは「金本位制」です。19世紀後半の世界経済はデフレから脱却して、景気は回復基調でしたが、その後英国が金本位制を採用したため、各国も採用するに至っています。日露戦争における外債発行でも金本位制の国同士は固定金利が設定されるため、為替変動のリスクを避けることができました。しかし、明治政府の政策から生み出された不平士族はやがて自由民権運動となり、その一部は新聞記者となって、国民をあおっていくことになり、やがて大東亜戦争への道につながっていくことになるのです。2019/11/17
ころこ
31
金本位制による通貨供給不足による慢性的なデフレ状況という前提となる説明自体、網を開かれた気がします。確かに、資本主義の発展をインフレによる脅威からいかに守るかという前提が暗黙にありました。インフレだろうがデフレだろうが、とにかく大変なんだろ?と明治期をみていたような気がします。幕末にマルクスの『資本論』により社会主義が勃興しますが、マルクスが観察した経済状況が、インフレなのかデフレなのか気にして来なかったのだと思い至ります。デフレにより一部の優秀な人々に富が集中して、それを妬んだ反ユダヤ思想も起こります。2020/01/29
Syo
29
岩倉使節団の謎が少し分かった そして日露戦争の後の…2022/01/20
るっぴ
24
「お金の恨み」が日本を対外戦争に駆り立てたって、知らなかった。軍事費用を調達するため、国債を発行する。しかも、高金利で。激動の明治は、やっぱり面白い。バルチックって、そんな艦隊だったって、知らなかった。面白かった。さて、次巻がラスト。2019/12/12
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