- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
「生きづらさ」を「生きやすさ」に
変える「発想」というマジック
作家・森博嗣が伝授する万能の秘訣
「今、この本に出会えてよかった。」と、思える本との出会いは最近ありましたか?
あなたが大切にする人に、どうしても教えてあげたい本を何冊持っていますか?
言葉を使うこと、そして考え追究することを職業としてきた作家森博嗣の思考と発想のエッセンスが凝縮された「あなた」のための一冊。
そして「あなたが大切にする人」のための一冊でもあります。
(以下本文より抜粋)
道は、歩かなければ行き着けない。道が人を運んでくれるのではない。人を歩かせるものは、道を見ている目、見えない先まで思いを馳せる頭、そして、一歩ずつ繰り返し交互に前に出る足である。
道の先にあるものは未知だ。なにかがありそうな気がする。この予感が、人を心を温める。温かいことが、すなわち生きている証拠だ。
したがって、行き着くことよりも、今歩いている状態にこそ価値がある。知識を得たことに価値があるのではなく、知ろうとする運動が、その人の価値を作っている。
たとえば、人生という道だって、行き着く先は「死」なのだ。死ぬことがこの道を歩く目的、価値ではないことくらい、きっと誰でもわかっているだろう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
88
森博嗣さんは、自己分析力と論理思考力が卓越している。この人の語る内容はいつも揺るがない。なので、どの本を読んでも同じことが書いてある。それなのにまた次の本を読みたくなる。語り口はクールですが、自分が日和った時に軌道修正してくれる本です。心強い。2021/08/03
佐島楓
58
これまで森さんが発表なさってきた内容を、ことばを変えて書いているだけであり、こちらにとっては指さし確認作業みたいな読書。だけどしっかり購入して読んでしまっていることに、ねじれた敗北感を感じる。2019/04/27
まろにしも
16
この著者、好きやわ~。読んでいて、うまいこと言語化するなぁ~とスッキリするし、この抽象的な思考の世界が何とも心地良く、また著者の(根は)謙虚なキャラクターにも好感が持てる。要は、人生は長期戦、「一日、一日、コツコツと丁寧に」というクソ真面目なことを著者流のユーモアと知性によって、分かり易くかつ面白く、語られている。2022/07/18
Yuri
15
普段はエッセイ読みませんが、この作家さんは別。 生きている状態というのは、例外なく「死ぬ途中」である。 この死生観?人生観?に強く共感。 自己啓発とまで押し付けがましくもなく、でもとても深い事が綴られてます。良い本だ。2021/01/26
lily
13
AI思想のような人生の盲点における感情論抜きの数学的で模範的解答。読むのと書くスピードが変わらない超天才。35年間病院も行ったことがなければ、一錠の薬も飲んだことがないらしいが、fMRIで脳の働きを観察したら面白い発見があるに違いない。遊びを本気でいつまでも楽しめる子供でいられることこそが高度な精神性であり、森博嗣にとっての生きやすさなのである。私の生きやすさも一生ひたすら読書をしていることなのだけれど。2019/06/05