創元SF文庫<br> 巨神降臨 下

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創元SF文庫
巨神降臨 下

  • ISBN:9784488767068

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内容説明

異星人との遭遇は人類の結束ではなく、激しい不信と分断をもたらしてしまっていた。ヴィンセントはアメリカと激しく対立するロシアにテーミスを引き渡すことを決断。一方、ヴィンセントと決裂したエヴァはロシアからの脱走を図るが、真冬のバルト海上で襲撃を受けてしまう……。テーミスの故郷の惑星での9年間に、ヴィンセントとエヴァたちに何が起こったのか? 人類同士の争いと全面核戦争を食い止めることはできるのか? テーミスとラペトゥス、2体の巨大ロボットが地球と全人類の存亡を賭けて今、激突する……。物語はクライマックスへ!/解説=大野万紀

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

158
壮大な3部作遂に完結。著者の主張が前に出すぎて進行はやや遅くなったが。せっかくの3部作、アクションばかりではもったいない。言いたいことは全部言わなきゃ。それでも説教くさくならずに素晴らしい仕上がりになった。それぞれがそれぞれの問題をそれぞれ解決した。エンタメはこうでなきゃ、という王道の完結。常に予想の斜め上に進み続けてピサの斜塔みたいなストーリーだが破綻しなかったし、余韻も残って良かった。この終わりかただと、続きは難しいかな・・・2019/06/19

姉勤

33
巨大ロボット共に、立憲君主制の最たるものの様な政体の異星に飛ばされた、メインキャラクターたちの異郷での暮らしと帰星工作。明かされぬまま再び地球に飛ばされた後の、帝国主義に先祖返りした地球各国の紛争に巻き込まれた時系列が交互に記されて物語が進む。朝鮮半島を併呑しようとする共産軍の前線で対峙する2体の巨大ロボット。しつこいほどの痴話喧嘩にも似た親子喧嘩の描写に多少の辟易を感じ、登場人物の知識以上の描写がない大怪獣プロレスとの相性の悪さに、素材の良さを最大限活かしきれないもどかしさ。確定した映像化へ期待するか。2022/12/27

fukumasagami

23
ーそうかもしれない。そうじゃないかもしれない。アメリカはわたしを水槽に入れなかったから、いまは彼らをひいきにしてるわけ。 ーエヴァ、あなたに必要なのはー ーわたしにはただ座って見ているなんてできないわ、ローズ!ほかにわたしにできることを教えてよ!どうすればいいか教えてくれたら、そのとおりにするから。とにかくわたしはなにかしなくちゃならないの。2019/06/25

わたなべよしお

22
やはり、シリーズのなかでは今ひとつでしたね。僕は単純な活劇を読みたかっただけで、エンタメSFに、思想や社会のあり方、人間性の考察なんて求めていない。作者も、この3部作をどんな風にまとめるか、苦労したのだろうけど、最後まで、エンタメに徹してほしかったな。2019/05/30

sanosano

19
この大変な時に親子喧嘩してる場合か?最後はムリヤリまとめました感が。全体を通して思い返すと、なんか面倒くさい人たちばっかり出てくる話だったなぁ。そういう意味では、巨大ロボが出てくるワクワクSFじゃなくて、人間臭い人情ドラマだった。期待は裏切られたけど、それなりに面白かった。2020/04/21

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