月の珊瑚(2)

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月の珊瑚(2)

  • ISBN:9784065157053

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内容説明

奈須きのこが描いた極上のSFラブストーリーを、あの『真月譚 月姫』の佐々木少年が手がける珠玉のコミカライズ、完結巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あおでん@やさどく管理人

26
互いの想いは、言葉ではほとんど伝わらなかった。でも、全く伝わらなかったわけではない。むしろ、言葉にできない、してはいけないのかもしれない。互いの想いのかけらは、今も至る所に残っている。2020/04/30

陸抗

18
一巻では可愛らしい物語だったけど、実際はもっとシビアで厳しく、そして素敵な恋の物語だった。互いの言葉は理解出来なかったけど、大切に想ってた事だけは伝わったのでは…。2019/06/10

紫伊

16
1巻の物語が2巻で息をもって動き出す、そんなイメージ。それは心を見失った人間と、心を知りたい機械の2人だけのささやかな交わり。伝わらない会話、徐々に動き出す彼女の体ときらきらした表情、そして互いの思い。その世界には 永遠はなくて。堪らなく好きな世界観。「貴方と話がしたいのです」、「恋を知るために私は月に昇ったらしい」という台詞がとても好き。未来ある彼女たちには素敵な恋をしてほしい。2019/09/08

しぇん

16
人類の進化、あるいは退化の果ての恋物語。デザインベイビーに未来を託し、生んだけれどデザインベイビーに生きる情熱が生まれなかったら…?何となく藤子先生のSF系を連想しながら読み進めていましたが、途中からは種族を超えた切ない初恋の物語の物語になっていき、改めて奈須先生の作品だなと。少し切なく美しい物語で良かったです。2019/05/25

きき

13
繊細すぎる感情の動きを丁寧かつ的確に描いている。月の安定を保つ為の装置として存在する女性の一方通行な想い。そしてある意味強制的に生かされている男性の独りよがりな想い。お姫様の視線を介してみる両者の交流は、素直に切ない。それは人だけど人としての尊厳を保たれた状況にいない2人にしか生まれない感情や思考があるから。けれどこの2人の関係性には、本当の心の奥底にある本心を明かさないからこその美しさもあると思った。そして、それを見ているお姫様の笑い方が、だんだん人間らしいものになっていくのが良かった。2020/02/01

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