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内容説明
奈須きのこが描いた極上のSFラブストーリーを、あの『真月譚 月姫』の佐々木少年が手がける珠玉のコミカライズ、完結巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あおでん@やさどく管理人
26
互いの想いは、言葉ではほとんど伝わらなかった。でも、全く伝わらなかったわけではない。むしろ、言葉にできない、してはいけないのかもしれない。互いの想いのかけらは、今も至る所に残っている。2020/04/30
空耳
22
叙情的なSFラブストーリー後半戦。物語は下巻で一気に動き出します。なんて切なくてロマンチック… とにかく色々たまりませんでした。月にある静かな森でひっそりと交わされる彼と彼女の交流、ささやかすぎるからこそやり取りの一つ一つが尊くて心に響きました。特に彼女の徐々に豊かになっていく表情が印象的で、読んでいると白黒の絵にまるで鮮やかな色が視えてくるようでした。切ないけれど、なんて幸せな人たちなのだろう… 未来へのつながりを感じさせるような優しい終わり方も素敵。最初から最後まで神秘的で美しい物語、最高でした。2019/10/27
陸抗
18
一巻では可愛らしい物語だったけど、実際はもっとシビアで厳しく、そして素敵な恋の物語だった。互いの言葉は理解出来なかったけど、大切に想ってた事だけは伝わったのでは…。2019/06/10
紫伊
16
1巻の物語が2巻で息をもって動き出す、そんなイメージ。それは心を見失った人間と、心を知りたい機械の2人だけのささやかな交わり。伝わらない会話、徐々に動き出す彼女の体ときらきらした表情、そして互いの思い。その世界には 永遠はなくて。堪らなく好きな世界観。「貴方と話がしたいのです」、「恋を知るために私は月に昇ったらしい」という台詞がとても好き。未来ある彼女たちには素敵な恋をしてほしい。2019/09/08
しぇん
16
人類の進化、あるいは退化の果ての恋物語。デザインベイビーに未来を託し、生んだけれどデザインベイビーに生きる情熱が生まれなかったら…?何となく藤子先生のSF系を連想しながら読み進めていましたが、途中からは種族を超えた切ない初恋の物語の物語になっていき、改めて奈須先生の作品だなと。少し切なく美しい物語で良かったです。2019/05/25