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内容説明
あらすじ 主人公の女の子は毛深いのが悩みの中学二年生。体の毛は服を着てしまえば、とりあえず隠れてしまうのでぱっと見たところ、周りからは何も苦労していない幸せな女の子だと思われているが、心のなかは将来を悲観する絶望的な悩みでいっぱい。たかが毛、されど毛。悩める乙女の明日はどっちだ!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美紀ちゃん
83
毛深い事が嫌で必死で肌を隠す中二女子の話。 友達についての悩み家族についての悩み。中学生はたくさん悩んでいる。 抱えている問題を解決するキーポイントは自分の中にあると気づく。 人に悩みを知られると恥ずかしい。 でも生きていると恥かくのなんて避けられない。 だけど、それを乗り越えた時、人はちょっと大人になってる。とお兄ちゃんが教えてくれた。 体は魂の入れ物。うんといたわってあげないと。という銭湯で会ったおばあちゃんの言葉も響く。 自分を好きになりたい。 いい話だった。2021/08/23
☆よいこ
70
YA。毛深いことがコンプレックスな中学生、市毛理沙(いちげりさ)は夏になっても肌を出せない。プールにも入れない。自分が「もじゃ」であることを必死に隠している。友達の希空(のあ)とこのみと一緒に買い物に行っても、好みの可愛らしい服を買うこともできない。このみに彼氏ができたことを知った希空は、自分も恋をしたいといい合コンを設定してきた。絶対に恋をしないと心に決めている理沙は仕方なく付き合う。▽思春期の容姿コンプレックスは、本人にとっては死活問題。でも、そのままの自分を好きになることが、大事なんだなと思う。2022/04/29
白雪ちょこ
34
毛深いことにより、「もじゃ」という酷いあだ名をつけられた、主人公の理沙ちゃん。 そんな彼女の葛藤と悩みが、深く繰り広げられている。 子供から、思春期である中学高校生にとって一番の標的になるのは、見た目のコンプレックス。 それを元に、いじめを受けられたらどうしようなど、中学生ならではのリアルな描写で描かれていた。 同作の「ラブリィ!」とはまた違い、女の子だからこそ、見た目に一番気を使い、悩み、疲れる。 そういった部分も共感できた。2022/03/02
はじめさん
26
中2の少女の悩みーー毛深いこと。小学生の頃に男子にからかわらたのがトラウマで夏でも長袖、プールの授業は徹底的に欠席。中学生のお小遣いでは全身脱毛なんて無理と、せっせと100均で買ったカミソリでムダ毛処理。やがて夏休みに入りプールから解放されたと思えば、キャッキャだウフフと楽しいはずのサマーバーゲンでも着たい服は総じてノースリーブだったり…誰にも言えない悩みがたまってゆき、やがて…。/ 男だけんど、この手の悩みわかる! もうこれは本人の問題で周りが気にしすぎとか口挟むべきではない。バーバモジャなんて鬼子だぞ2019/07/13
マツユキ
21
毛深い事に悩み、誰にも言えず、夏でも手足を出さない中学2年生の女の子が主人公。大したことないよと言えるのは、他人事だからだよね。家族や友人のトラブルも起き、もどかしいですが、少しずつ良い方向に進んでいく事に、ほっとしました。コンプレックスの対処法は色々あるけれど、自分を大事にする事や、優しさなど、年齢関係なく、覚えておきたいです。2024/07/20