創元推理文庫<br> ファイアーウォール 下

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創元推理文庫
ファイアーウォール 下

  • 著者名:ヘニング・マンケル【著】/柳沢由実子【訳】
  • 価格 ¥1,222(本体¥1,111)
  • 東京創元社(2019/05発売)
  • 読書週間の1冊を!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~11/3)
  • ポイント 275pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488209155

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内容説明

タクシー運転手殺害で逮捕されたソニャ。脱走した彼女は、変電所で死体となって発見された。自殺か他殺か? 単純なはずの事件が一気に様相を変える。一方、現金自動支払機の前で死んでいたITコンサルタントの男性の死体がモルグから盗み出され、代わりにソニャとの繋がりを疑わせるものが置かれていた。男の周辺を調べ始めたヴァランダーは、コンピュータに侵入するために、天才的なハッカー少年の手を借りる。新しい時代の犯罪についてゆけず、苦しむヴァランダー。人気シリーズの転換点。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

142
ずっとヴァランダーが苛ついているのが気になった。チームワークが良いイメージがあったんだけど。理解できない殺人と思えた少女の犯行が、実は一番理解できる動機だった。欧米のミステリって、たまに犯人の動機が壮大すぎて、ついて行けないことがある。2021/04/06

ケイ

134
犯行を計画している者達の様相が見えて来ても、最初のきっかけが不明なまま。そして、のちにヴァランダーが事件を回想する形での語りは、物事の展開に不安を掻き立て、マンケルの語り手としてのうまさに翻弄された。そして、人というのは、いい面も悪い面も持つということ、あの人は悪人だと簡単に割り切れるものでは無いという事を、今回の犯人やイースタの警察の人々の行動を通じて感じた。何よりヴァランダー自身がそうなのだから。その割り切れなさが、マンケル作品の醍醐味かも。2018/08/06

KAZOO

79
最初の頃に比べると、年をとったせいなのかヴァランダーがわがままになっていくような気がしました。同僚との確執なども出てきたり、署長とのやり取りもちぐはぐしてきたりということです。事件は最後には解決するのですが、今回は結構自分のさびしさなどを中心としたりということがあったりして原作者もシリーズの終わりを考え始めた気がします。娘も警察官志望になったりすることもあり。2015/06/30

タツ フカガワ

69
相変わらず結末に向かってのスピード感が素晴らしい。それにヴァランダーお馴染みの「忘れる、汚れる、コケる」にはいつも以上にヤキモキさせられましたが、同時にこのシリーズの満足度の高さを改めて実感しながら読み終えました。今回捜査陣のなかに生まれたシコリが次作(最終巻)にどう影響するのか。また娘リンダが警察官を目指すというエピローグ。ヴァランダーの続きが楽しみです。2023/09/24

キムチ

64
ネット社会の危うさ、2重にあるファイヤーウォールを描く当作品が書かれたのは20年前!彼の視点の鋭さに舌を巻くばかり。濃霧の中に「彼」は見えるのに、「それが気付くのは後だった」という描写がいくつかある。読み手の心情をくすぐる。そして私が好きなのは「天候に関する表現の豊かさ」日本が細やかな気候の捉え方の国民と言われるが、一味異なり登場人物の心情とのリンク、揺さぶり、湿り気・・北欧のならではの味わい。ヴァランダーが自らを「老犬」と揶揄し新しい芸はもはや覚えられぬとひとりごちる・・2018/07/27

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