双葉文庫<br> 1964年のジャイアント馬場

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双葉文庫
1964年のジャイアント馬場

  • 著者名:柳澤健【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 双葉社(2019/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575714777

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内容説明

大谷翔平がアメリカ中を熱狂させた2018年。そのおよそ半世紀前、同じ「ショーヘイ」の名を持つ男が全米にその名を轟かせていた。男の名前は、ショーヘイ・ババ。巨人軍に入団する高い身体能力を持っていた馬場は、プロレスの本場・アメリカでその才能を大きく開花させる。そして1964年2月、NWA、WWWF、WWAの世界三大タイトルに連続挑戦という快挙を成し遂げる。巨体にコンプレックスを抱き続けた男が、自らの力でそれを乗り越える。マットの上で人生を戦い抜いた男の旋風ノンフィクション!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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40
新日は猪木に絡む内紛が多く、レスラーの出奔や出戻りも頻繁にあったが、それを逆手に取った様なドラマを造り上げる強かさがあった。対する全日は馬場さんの誠実さ故、外人レスラーの信頼は厚く、海外のトップレスラーは挙って馬場さんの下に集まった。780頁に及ぶこの本を読み、改めて二団体の違いはトップの人柄による所が大きかったと感じた。そんな全日に変化を与えた天龍革命は、会社存続の危機感が齎したのだとすると、プロレス団体といえども一企業であって、傾きながらも盛り返す過程は一般企業となんら変わりがなかったことがわかる。2019/04/11

Greatzebra

22
「ジャイアント馬場はブッダである。」先日亡くなったザ・デストロイヤーの言葉だ。私は子供の頃、馬場の大ファンだった。NWAチャンピオンになった時は2回とも狂喜した。馬場が死んだ時は本当にショックだった。この本は馬場の良い面も悪い面も書いてある。この本で伝説的と書かれている数々の試合はYouTubeで見ることができる。特にバディ・ロジャースとパット・オコーナーの試合は一度は見ておくと良い。2019/04/11

たらお

21
表紙に立ち上がるジャイアント馬場の雄姿。1964年全盛期に活躍していた馬場さんを私は知らない。私が知る馬場さんは、関根さんのものまね同様、一線から退いたおじいちゃんのようなプロレスラーだったりする。著者の書く本のいいところは、決してプロレスを崇拝していないというところ。人間関係も含め、嫉妬、虚栄、驕慢がうごめくプロレス界の公にしていないところを書き切っている。未だに初めて知るところがあった。また、力道山、馬場、猪木、鶴田、天龍などのレスラーからプロレスの歴史を一望できる本。2019/01/26

緋莢

15
1964年、身長2メートル9センチ、体重145キロ(公称)という日本人離れした体格の持ち主だった馬場正平は、武者修行に訪れていたアメリカで、力道山死亡の知らせを聞きます。アメリカのグレート東郷は馬場に「契約期間10年。契約金は16万ドル(当時のレートで5760万円。)、年収は手取り27万ドル(同9270万円。 現在の貨幣価値だと5~6億円))というものでした。アメリカに残るか、日本に帰るか。そこが序章で、その後はその生い立ちが書かれていきます(続く2019/05/08

nishiyan

12
王道プロレスの体現者、ジャイアント馬場を通した日米プロレス史ともいうべき大著。米国のプロレス史を紐解くことで、馬場さんが同世代のプロレスラーよりも一歩も二歩も先をいっていたのかとてもよくわかった。ただ米国での経験が枷となり、全日本プロレス立ち上げてからは苦労と迷走が続いてしまったのは残念だった。私は全盛期の馬場さんは見ずに育ち、ラッシャー木村さんたちとの明るいプロレスを見ていた世代。あの明るく、楽しいプロレスを馬場さんは楽しんでいたように見えた。それは経営が安定して肩の荷がおりたからかもしれない。2019/03/25

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