講談社文庫<br> 風の七人

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講談社文庫
風の七人

  • 著者名:山田正紀【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2019/05発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061833791

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内容説明

南国カンボジアの魔城に挑む日本忍者の大活劇。当代一の忍びの手練れ、きりの才蔵とましらの佐助、怪僧にして妖術の総帥・七宝坊主、怪力武者の裏切り陣内、豪剣の名手の群青・緑青の双子の兄弟、豊艶な美女さらの7人が、異国の地で目もさめる疾風怒濤の活躍。卓抜な構成による著者初の異色痛快時代長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

おぎにゃん

13
講談でお馴染みのヒーローたちが、作者の創造した好漢達と共に、世の定まった日本を飛び出して、理想の国を作るべく新天地柬埔寨(カンボジア)の地へと旅立った。だが、そこには彼らと同じ夢を持つ3人の豪傑が待ち構えていた…冒険活劇時代小説の王道的ストーリーと見せかけて、まさかの大どんでん返しを繰り出す作者の筆致は、時代小説においても健在。日本史上もっとも人気があると思われる、あの大英雄をこんな風に扱うとは…お主やるのう…などと、思わずニヤリとしてしまった。悲劇も織り込んではいるけれど、読んでスカッとする傑作である。2015/04/27

けいちゃっぷ

9
これがまた実に面白いんだ。 読者を楽しませるためだけに書かれたかのよう。 しかも解説が今日泊亜蘭、時代を感じますね。 「きりの才蔵」、「ましらの佐助」、「裏切り陣内」、双子の「群青」「緑青」、紅一点の「さら」、そして彼らを束ねる年齢不詳の坊主「七宝」。 関ヶ原以降、自分の居場所がなくなったかに思える七人は、なんとカンボジアへ行く! 山田正紀の時代劇は本当に面白いですね。 288ページ 2012/04/02

Berlin1888

7
ヘビーな読み物が続いたので、ライトな冒険活劇。大坂の役前夜、軍資金稼ぎのため真田幸村の命令できりの才蔵(霧隠才蔵?)とましらの佐助(猿飛佐助?)はカンボジアへ渡って日本人浪人軍団と戦うことに。戦国乱世で主家が滅びて、東南アジアへ渡った浪人たちが傭兵として大活躍していたという史実に着目したストーリー展開が爽快かつ痛快。ミッション達成のために集められた七人のメンバーですが、どいつもこいつも腹に一物抱えていて、仲間同士なのに信用がならないというのがひどい。物語のラストは悲しいけれども、さわやか。2018/04/26

こら

7
オールマイティーな山田正紀が、時代伝奇を描いたら面白くない訳がない! 主役の七人はもちろん、敵役の天竜も個性バリバリで、かっこいいのよ、これが!そして、ラストはいかにも作者らしいもの悲しさの中にも光る渋さ。ええ、たっぷり堪能いたしましたよ。2014/06/27

4
秘境冒険活劇を時代伝奇小説として描いてみたらこうなった……!? 大坂合戦の前夜、太平の世に居場所をなくして男たち(+女一人)は新天地を求めて柬埔寨(カンボジア)へ。そんな彼らが戦うことになるのはクメル王国に雇われ、国境の砦を守る日本牢人軍団。クメル王国に雇われたか、暹羅国(タイ)に雇われたかの違いだけで、行動原理は主人公サイドと同じもの。そのことで単純な勧善懲悪ではない深みが物語に加わっているのであります。登場人物が一人、また一人と退場していき、寂しいながらも爽快感があるラストシーンが素晴らしい。星5つ。2019/09/01

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