内容説明
世界最前衛赤軍の組織者の一人で、自らを「天草四郎の再来」と信じる男が組織の金を奪い、情熱の闘牛の国スペインへと逃走した。やっとのことで彼を見つけた追跡者の私に、彼は、「ぼくは救世主の到来を告げる預言者ヨハネの役にすぎなかった」と言う……。神に肉迫する研ぎ澄まされた超常能力に挑戦する表題作ほか、8編を収録。冒険、悪夢、スーパーヒーローなどなど、鬼才の「神の眼」が見た様々な世界!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みどり
5
すごく昔に読んだ本の再読。KUで有ったから。 思い出せなかったけれど、この作家さんらしいSFチックな話と、パラレルワールド的な話の短編集。 好き嫌いは別れると思う。 相変わらずことしは「オチがない話」でスタートなんだな、と思った。2022/01/01
hirayama46
4
幅広いジャンルの作品を集めたノンシリーズ短編集。これはかなり好みの一冊で、いままで山田正紀はSF長編を主に読んでいたのですが、本書の収録作ではクライムもの・奇妙な味のほうが面白く読めたので、もっといろいろ読んでいきたいな……と思いました。何しろ、山田正紀の小説はたくさん出版されています。嬉しいことです。2025/01/15
ホレイシア
3
これまたいろいろなタイプの話が収まった短編集。「マッカーサーを射った男」「伊豆の虜囚」みたいな話が好み。「優しい町」も怖くて好きだ。2012/09/22
けいちゃっぷ
3
短編集。バラエティだね。
魔魔男爵
2
「ヘロデの夜」の原口一族の物語のアーキタイプが入っていたとは!意外な収穫。マルセル・プルーストを主人公にした話もあるので、「失われた時を求めて」を読む必要が無くなりお値打ちw2009/07/30




