内容説明
白昼のテニス・クラブのロッカー室で、女性の焼死事件が発生。死者として、18年前に忽然と姿を消した女子大生が浮上する。当時の彼女に、いったい何が起こったのか、、無惨な火だるま事件とのつながりは? 哀調ただよう雪の瓢湖(ひょうこ)に舞うブラックスワンをキーに展開する、悲愴な青春時代の驚くべき謎を詩情豊かに追う、著者初の本格推理長編。ミステリーと詩情が融合した傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラソル
11
ハルキ文庫版がないのでこちらに。青春を謳歌した過去。一人の美しい女性の死の謎がその過去へと繋がる。雪の瓢湖が美しくも哀しい。数多の白鳥が浮かぶ様はどれほどの壮麗さなのだろうか。そしてそこに居座る一羽の黒鳥の歪さ。ミステリーには美しきものがかくも映える。そして学生だからこその青春が懐かしくも羨ましい。自分にもかつてあった時代。もう戻れない時代。その瞬間を艶やかに切り取った。瓢湖を訪れてみたい。そして白鳥の湖を観たい。黒きは悪なのかそれとも・・・。2014/07/12
tomeme
1
うーむ。最後がなんとなくなんとなく過ぎて弱かった。途中は楽しく読めた時間もあった。2014/08/30
cpond
1
なんだかもやもやして終わった。登場人物の若さゆえの悲劇と理由ずけしているが、私には理解できず、ストーリーの中に出てくるヒントにも気がつかず。2014/06/09
東晃
1
ラストでもうちょっと盛り上がれた気もするけど、無駄がねぇですわ 星三つ2013/09/27
hdk_141
0
★★2008/10/20