電撃文庫<br> やがて君になる 佐伯沙弥香について(2)

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電撃文庫
やがて君になる 佐伯沙弥香について(2)

  • ISBN:9784049125184

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内容説明

もう人を好きになるなんてやめてしまおう。中学時代に経験した手痛い失恋から、そう心に決めていた沙弥香。しかし高校の入学式で初めて七海燈子の姿を見たその瞬間から、どうしようもなく燈子に惹かれていく。
 同じクラスになり、一緒に生徒会にも所属し、やがて親友と呼べる仲にもなった。隣を歩み続ける中で、燈子の強さも弱さも知った。燈子のすべてを見て、一層好きになっていく。
 でも、だからこそ。沙弥香はどうしても「好き」を伝えられない。待ちすぎて、恐れすぎて、一歩踏み出すことができなかった沙弥香の迷い、後悔、喪失――。

 人を好きになるということを知ったのは、『彼女』と出会ってからだった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

50
燈子の隣りにいようとするがために、その本質が気になりつつもあえて踏み込まないと決めた沙弥香。何というかどうすれば良かったのかと言われると、沙弥香自身はその時々の自分なりの最善を選択してきたわけで、結果をきちんと受け止める沙弥香が切ない。そんな沙弥香のその後があるのならまた読んでみたいです。2019/07/06

真白優樹

25
高校生活が続いてく中、沙弥香が燈子に惹かれていく様子が描かれる今巻。―――知りたくない、このままで。だけどそれでは、それだけでは。原作読者に突き刺さる物語が展開される、沙弥香について更に内面が深く描かれる今巻。 侑が現れ、燈子が現れ。彼女達と出会い、道が交わる事で変わっていく、恋をする。そんな彼女が深く描かれ、もう一度恋が始まる巻であり、原作読者にとっては更に彼女が愛おしく思える事間違いなしの巻である。変わっていく彼女と変革を齎した彼女を見届け、その先にある出会い。彼女の次の恋とは。 次巻も楽しみである。2019/05/12

Susumu Miki(Dik-dik)

19
感想めいたものを書くとネタバレにしかならないので一番大事なことを書いておくと、これ4/27に出た「コミック電撃大王」6月号の本誌連載最新話まで読んでいないとダメな奴です。最低限、単行本7巻+6月号掲載話を読んでから読むことをお勧めします。そして、こっちのスピンオフも3巻が決定なのか…。2019/05/10

タイコンデロガ級

18
話し自体は高校一年の時の補完なので、前巻ほど大きな山や谷があるって訳でもないですが、沙弥香の葛藤がMAXに綴られていて、色々と感じさせられます。 嗚呼、沙弥香…。2019/05/26

成瀬雯悟

17
原作7巻既読前提とのこと。アニメ勢なのに読んじゃったのは失敗だったか……?でも面白かったからいいや。人間は、時を経ればいくらでも変化するし、その過程で他人に知られたくないものを抱えてしまい、仮面を被ったりもする。それらを踏まえた上で、有るがままの現在を肯定できる沙弥香は、本当に強くなったものだと思う。失敗にしろ後悔にしろ、無駄なものなんてひとつもないのだ。過去を余すことなく成長の糧にして、沙弥香がどんな風に生きていくのか、これらもずっと見続けたい。3巻発売決定おめでとう!アニメ2期も待ち望んでます!2019/05/18

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