ひとの気持ちが聴こえたら 私のアスペルガー治療記

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ひとの気持ちが聴こえたら 私のアスペルガー治療記

  • 著者名:ジョンエルダーロビソン【著】/高橋知子【訳】
  • 価格 ¥3,190(本体¥2,900)
  • 早川書房(2019/04発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 870pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784152098573

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内容説明

他者の感情が読めないアスペルガーの私は、早期経頭蓋磁気刺激という実験的施療の影響で、感情が見える世界へと放り込まれた。待っていたのは希望と戸惑い、そして「アルジャーノン」のようになるのかという不安……患者が自ら語る稀有なアスベルガー施療体験。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

134
自閉症(アスペルガー症候群)の著者が50歳を前に受けたTMS(頭にコイルを当て、磁場を発生させて行う治療)について、彼の人生について語っている。治療は良かったはずだ。しかし、本を閉じる頃に思ったのは、小題にも使われている言葉、ゼロサム。治療を受けたことで、人の表情を読み、感情を共有し、それによる周りの反応を感じ、知らなかったことに驚愕し、新たに得たものにワクワクする。この中で作者が何度も引用している『アルジャーノンに花束を』について改めて考えた。どう生きるか、もうこれが根底かもしれない。2019/06/05

優希

45
アスペルガーの著者が、TMSの治療の経過を紡いでいます。治療を受けた後、どのような変化や影響があったかを事細かく記述されているので、とても興味深かったです。当事者として読み、こんな治療法もあるのかと思いました。2023/07/22

ころこ

43
TMSという脳に電気を流す方法によってASDを改善できた体験記です。『アルジャーノンに花束を』が引かれ、あたかも知的障害者の知能が良くなるかのような導入のされ方ですが、著者はASDですが知能は明らかに高い。知的障害者も自閉症と呼ばれることがあり、問題が整理できていない印象です。治療によって社会生活が上手くいくようになった一方で、聴こえてきたひとの気持ちは敵意や悲しみ、過去の行いを想起して後悔するなど実は新たな経験は楽しいものばかりではない、というのが最後に前妻を亡くした場面と共に『アルジャーノン』に掛かっ2021/03/16

k sato

35
「アルジャーノンに花束を」が現実になった。この本は、TMSを自閉症に応用するための実験に参加したジョンの回想録だ。うつ病に適用されるTMSは、脳の特定部位を磁気で刺激し、神経活動を調節する治療。ジョンの論理的思考は群を抜いているが、人の感情を察知できなかった。それゆえ、社会的な生きづらさを抱えていた。実験後、音楽に感動するという不思議な経験をする。さらに、抑うつ症の妻をみて同情心が芽生え、心が押しつぶされそうになった。そんな彼は、無感覚でいるほうが幸せだったと振り返る。そもそも、自閉症は治療すべき病なのか2025/07/27

タツヤ

30
自閉症の人が先進的な実験に参加した体験記。 実験のこと以外にも、色々と個人的なことを書いているから読み応えがある。 結構、個人的な考察が多いから、どこまでが事実で、どこまでが考えなのか、判別が難しい。2023/02/09

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