日本経済新聞出版<br> デジタル経済と税 AI時代の富をめぐる攻防

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日本経済新聞出版
デジタル経済と税 AI時代の富をめぐる攻防

  • 著者名:森信茂樹【著】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 日経BP(2019/04発売)
  • ポイント 22pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532358167

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内容説明

■20世紀の石油に取って代わるデジタル経済の新たな資源だといわれるビッグデータ。では、これらの無形資産が価値をもつ時代に、税の仕組みはどう変えればいいのか?
■2020年4月からグーグル、フェイスブック、アマゾンなど巨大IT企業に対して売上高2%の「デジタルサービス税」を導入――。英政府発表が衝撃をもって受け止められている。EUも同様に暫定的な措置として3%程度の課税を提案しています。ところが、GAFAの本拠地のある米国は猛反発、この問題をめぐって世界は大きく割れています。「米国vs欧州・その他の国」という構図が明確になる中で、日本企業も大きな影響を受けるこの問題に日本はどう対応すべきなのか? デジタル経済と税をめぐっては、さらに様々な問題が山積しています。
・シェアリングエコノミーが発達する中で、そこで働く人や遊休資産への課税、プラットフォーマーの責任をどう考えればよいのか?
・AI時代にベーシックインカムの導入が必要だといわれるが、それは現実的なのか? 財源は確保できるのか? 広がるといわれる所得格差の是正に本当に有効なのか?
・ロボットが人間に取って代わる時代には、ロボットに課税すればよいではないか、ともいわれる。それを可能にするには何が必要なのか?――などなど。
■本書は、税制論議の第一人者が、デジタル経済と税の関わりをめぐる問題の論点を整理し、「公平・中立・簡素」という原則のもとで、どのような税の仕組みが必要なのかを提言するもの。欧州では、デジタル課税や多国籍企業への課税をめぐって一般市民も立ち上がるなど、急速に関心が高まっている。経済格差、所得分配など、デジタル経済の重要な側面を理解できます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Anthony

5
一国だけで対処できない問題が増えている。それら全体をみれば税金だけの分野について自国のことだけを考えた税制を続けることも難しくなる。グローバルに活動する企業の所得を個別に切り出してそれぞれの国に分ける今のやり方は限界がある、10年先には今の伝統的な税システムと異なる税システムが一般的になっているかもしれない。2019/05/14

okadaisuk8

2
GAFAなど、これまでの法人税の国ごとの分割ルールで対応できない企業にどう国際的に対処する…という重要だが何ともマニアックな話が主なテーマ。ただ、そこからIT企業に限らないタックスヘイブン全般、さらに税と社会保障改革、格差是正にまで議論は及ぶ。特に最後の方の格差是正の税制については骨太で、正直足もとのG20で議論されている主題(デジタル税制)よりも面白く読める。税への興味が持てる一冊。 2019/08/13

gokuri

2
デジタル経済を通じて、課税対象についてどのように考えるべきか考えさてもらうことができる本。タックスヘイブンなどのグローバル経済における企業課税、富裕層課税の問題、シェアリング経済における課税対象や担税力の問題など、これからの社会の課税における政府の悩みが満載。2019/06/23

ある晴れた朝に

1
最初は難しくて意味のわからない単語に戸惑い、読むのを止めようかと思った。税金のことは置いといて(笑)、今の社会の構成や未来のことに焦点を充てた記述が私には面白くて、興味深く読んだ。特にAIにどう関わろうかとする態度によって開ける未来を強く予感した。更に進めると資本を持つことの優位を考えた。2020/12/13

ゆかり

1
日本の証券投資先 1位米国 2位ケイマン 国外所得免除方式 全世界所得課税方式 PE 租税条約>法律 Amazon 英国スタバ 記入済み申告制度 2020/01/19

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