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内容説明
東京・新宿でバーの経営や人気イベントを手がけ、経営者や漫画家として活躍していたモカさんは、鬱病を悪化させ、29歳の時、マンションの屋上から飛び降りた。奇跡的に生還後は、社会への「貢献」を意識し、600人以上の「生きづらさ」を抱える人に無償でお悩み相談をしている。デザイナー、プログラマー、元男性のトランスジェンダーでもある彼女の多才かつ献身的な活動を、取材する記者がまとめる。本人の描き下ろし漫画も。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆいまある
91
性別適合して女性になって、アイドルみたいな存在になり、大規模なイベントも成功させてきたモカさん。会社が軌道に乗った途端、人に会うのを辞めて漫画家を目指す。その後転げ落ちるように鬱が悪化。マンションから飛び降りるも奇跡的に一命を取り留める。そして人の役に立ちたいと悩み相談を始めた。これだけだと面白い読み物になりそうなのに。何故。ページの半分ぐらいは自殺直前の病んでる言葉を延々垂れ流す構成。余りにも暗くて重い。読んでいて滅入って仕方なかった。共感性が高い人は目の前の人を喜ばせる仕事から離れちゃダメです。 2021/10/29
ホッパー
64
濃密な人生史。その人生経験から貢献に取り組み、救われる人も沢山いるのだと知る。2022/06/04
あつこんぐ
34
本屋さんで題名のインパクトに引かれて購入しました。見た目はとても可愛いお嬢さんですが、壮絶な人生を送られてます。聡明で敏感で優しいから色々なことをキャッチしすぎてしまうのでしょうね。こういう方の本を読むたびに自分の小ささを思い知らされます。もっと懐の深い人間になりたいです。2019/09/08
hatayan
33
小さな体で濃い人生を歩んできたモカさんに新聞記者が密着。LGBTの当事者であり20代前半で女装バーで成功、漫画家を目指すも鬱を悪化させ自殺未遂、病床で生死をさ迷い他の人の役に立つ「貢献」を生きる核にしようと決意。2016年から3年で600人の相談に寄り添い、慈しみある「聖女」に。深刻な相談者を受け止めるために、働けなくてもお金がなくても住める駆け込み寺のような場所を作れないか夢想します。 記者は、モカさんが哲学的な感性、個性的な生き方、自殺未遂者の属性を併せ持ち、会いに行けるゆえに人を惹きつけるとします。2019/10/04
Takanori Murai
14
彼女が12階から飛び降りる直近のツイートを見て感じるのは、これに近いようなツイートを時折目にするということだ。結局手を差し伸べることはできずスルーしてしまうのだが、果たしてそれでいいのか。この本をきっかけに、自分ができることを探そうと思った。 本文中の悩みの方程式はなるほどと感じた。「絶望」には「希望」を「不安」には「勇気」を「迷い」には「貢献」を、悩みの原因の対処法を明快に示している。彼女の活動の今後にも注目したい。2019/05/11
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