出版社内容情報
小説のテーマとして人気の高い<純愛>や<性愛>、変化していく<家族>の問題や<性暴力>を魅力ある文学作品の中から読み解く。
内容説明
純愛・性愛・家族そして性暴力という視角から、近現代小説の象徴的な場面を読み解く、斬新でスリリングな一冊。
目次
愛&性(或る女(有島武郎)―近代の恋愛幻想
伸子(宮本百合子)―恋愛結婚の陥穽
春琴抄(谷崎潤一郎)―マゾヒスティックな愛
仮面の告白(三島由紀夫)―動くセクシュアリティ
ノルウェイの森(村上春樹)
ベッドタイムアイズ(山田詠美)―性の多層性
センセイの鞄(川上弘美)
蛇にピアス(金原ひとみ)
世界の中心出会いを叫ぶ、 ほか)
家族(父の詫び状(向田邦子)―近代家族の原像
ウホッホ探険隊(干刈あがた)―離婚小説の誕生
山を走る女(津島佑子)―シングルマザーを生きる ほか)
性暴力(十三夜(樋口一葉)―心への暴力
女坂(円地文子)―「妻妾同居」という心理的拷問
ザ・レイプ(落合恵子)―強姦というファシズム ほか)
著者等紹介
岩淵宏子[イワブチヒロコ]
日本女子大学教授
長谷川啓[ハセガワケイ]
城西短期大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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