祥伝社文庫<br> 秋霜

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祥伝社文庫
秋霜

  • 著者名:葉室麟
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 祥伝社(2019/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784396345143

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内容説明

一揆から三年、豊後羽根藩の欅屋敷で孤児を見守り平穏に暮らす楓の許を、謎の男・草薙小平太が訪れる。彼には楓の元夫で、大功を挙げた後、藩主・三浦兼清の旧悪を難じ上意討ちに遭った前家老・多聞隼人と因縁があった。だが、楓と出会った刹那、小平太の中に一つの想いが芽生える。やがて兼清の罪を断じ羽根藩の改易を目論む幕府の巡見使来羽の時が迫る中、旧悪を知る楓たちには藩の魔の手が……。人を想う心を謳い上げる、感涙の羽根藩シリーズ第四弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

111
豊後羽根藩のシリーズで、前作の「春雷」に続くものです。大坂から送り込まれた欅屋敷の住人への刺客である若い主人公がそこにいり人物たちの生きざまに感化されていく様子がよく描かれています。その刺客の背後にいるのは引退した前藩主であって、現在の藩主の家老などがその企てを阻止します。いつもながらですが葉室さんの描く侍像(悪役は除きますが)には芯の通ったものが感じられます。2024/10/15

優希

54
生きる人、死ぬ人、見守る人、見守られる人。それぞれに生き方が胸を打ちます。人を想う心が刺さりました。『春雷』の続編らしいので、そちらも読みたいと思います。2021/12/03

のびすけ

39
羽根藩シリーズ「春雷」の続編。多聞隼人が上意討ちされた一揆騒動から三年後、欅屋敷で暮らす楓とおりう達。前藩主の兼清は、彼の悪行を知る楓たちの抹殺を企てる。命を懸けて楓たちを守ろうとする小平太と臥雲の生き様が深く胸を打つ。吊り橋での追っ手との攻防は心震わす名場面だ。守るべきもののために生きる、武士としての、男としての矜持。羽根藩シリーズを通して葉室麟さんが問い掛けるテーマだ。ラストで霞の中から思いがけず楓が姿を表したシーンに涙が止まらなかった。感涙の傑作!2021/05/20

タツ フカガワ

25
前作『春雷』から3年後、木刀を腰に帯びた男が欅屋敷を訪れる。この男、多聞隼人に殺された白木立齋の実子だった。3年前、名君の仮面を多聞には剥ぎ取られた前藩主兼清だが、本作での悪人ぶりが凄まじく、欅屋敷に暮らす身寄りのない子どもや多聞ゆかりの人たちへの攻撃が容赦ない。一方多聞の遺志を受け継いだような楓たちの慈悲と救済、自己犠牲には今回も涙々でした。2019/05/10

てつのすけ

23
初めて読んだ葉室さんの作品は、「蜩の記」であった。それ以降、葉室さんの作品を多く読んだが、一貫しているのは、潔い生きざまが描かれていることだと思う。 現代に生きる我々には、到底、真似のできない生き方だ。このような生き方を、少しでも実践できるよう日々精進したい。2019/06/01

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