マーベル映画究極批評 アベンジャーズはいかにして世界を征服したのか?

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マーベル映画究極批評 アベンジャーズはいかにして世界を征服したのか?

  • 著者名:てらさわホーク【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • イースト・プレス(2019/04発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 510pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784781617725

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内容説明

忖度なし! 誰も書けなかった本邦“初”の「マーベル・シネマティック・ユニバース」評論書。
期待すらされなかった無名のヒーロー映画から、世界を席巻する伝説が始まった!

予算わずか1400万ドル。かつて倒産の危機に瀕したスタジオと、ドラッグで人生を棒に振りかけた役者が、無名のヒーロー映画『アイアンマン』で起死回生のヒットを飛ばす。ここから、厳格な管理体制を敷くディズニーの下で、無謀なプランだったはずの「マーベル・シネマティック・ユニバース」は拡大していく。
ときにスタジオと役者・監督との間で軋轢が生じながらも、わずか10年でいかにして歴代No.1の映画シリーズとなったのか。MCUは、映画産業を、映像表現を、どう変えたのか。そして、映画のなかでヒーローたちはアメリカ社会の“何”と戦ってきたのか。
アメコミ映画の第一人者・てらさわホークが、『アイアンマン』から『アベンジャーズ/エンドゲーム』までのMCU22作品と、マーベル映画がもたらした功罪を徹底評論する。

目次

プロローグ

PHASE1
アイアンマン――なぜMCUはドラッグ漬けのヒーローから始まったのか?
インクレディブル・ハルク――漫画でなぜ悪い! コミック映画にのみ存在する美
アイアンマン2――ディズニーによる買収、クリエイターとの軋轢
マイティ・ソー――シェイクスピア劇とは似て非なる無邪気さ
キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー――ウルトラ右翼という暗黒オリジン
アベンジャーズ――ヒーローたちはアメリカのトラウマと闘う

PHASE2
アイアンマン3――アメリカのヒーローとPTSD
マイティ・ソー/ダーク・ワールド――宇宙規模のボンヤリ超大作
キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー――国家の論理/理想の正義、その狭間でゆれる
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー――銀河、そして観客の心をも救う奇人変人
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン――映像におけるヒーロー群像劇の限界への挑戦
アントマン――マーベル・スタジオズVS.マーベル・コミックス

PHASE3
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ――正気が狂気に取って代わる
ドクター・ストレンジ――マーベル公認のドラッグ・ムービー
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス――父の超克に執着するヒーロー
スパイダーマン:ホームカミング――隣人のために、隣人だからこそ
マイティ・ソー バトルロイヤル――ユニバースの歴史を捨てるラグナロク
ブラックパンサー――国境に壁を作るのではなく、開放する
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー――宇宙最大のホロコースト
アントマン&ワスプ――ヴィランという概念の消滅
キャプテン・マーベル――父権制をブッ飛ばすヒーロー

エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

トラシショウ。

31
「やはりMCU作品には、かつてあまりに残酷な現実の前に敗れ去ったスーパーヒーローの物語を、何とか復権させたいという意志が働いている。そんな気がしてならない」。2008年の「アイアンマン」から11年、足かけ21本の独立したヒーロー作品、でありながらその全てが連結されたひとつの世界観を形成するマーベル・シネマティック・ユニバース。それが如何なる経緯を経て誕生し、「フェーズ」という区切りを通過しながらどの様に変化し、成長、或いは成熟期を迎えるに至ったのかについて総括する一冊。充実した内容(以下コメ欄に余談)。2019/04/28

GM職員

24
企業として瀕死の床にあったマーベル起死回生の一手─2008年公開『アイアンマン』から、ブランドが定着した現在─2019年『キャプテン・マーベル』まで、マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)の11年、21作品を網羅した批評本。 マーベル本社、マーベル・スタジオズ(映画制作)、そしてディズニーによる徹底した管理体制と、それゆえの歴代監督との軋轢などの話も興味深かった。基本的に著者はMCU作品が大好きで、好きだからこそ物申す姿勢が良い。バッサリ斬り捨てが読みたいひとは、お呼びでないので注意。2019/11/13

たかやん

22
『キャプテンマーベル』に至るそれぞれ映画評論から、キャスティングなど制作舞台裏まで。いま現在からするとトントン拍子の快進撃を想像してしまうマーベルスタジオズも、自社独立系映画制作会社としての旗揚げ時はかなり危ない橋を渡っていた状態だったとは驚きだ。そしてスーパーヒーローたちをクロスオーバーさせるマーベルユニバースは今だとお祭り映画として成功を約束されたも同然に感じるけれど、1本大コケすればドミノ倒し如く共倒れしかねないハイリスクな企画だったことを想像すると他人事とはいえゾッとします。2019/07/19

Akito Yoshiue

13
エンドゲーム鑑賞前の復習としても、各映画の批評としても、とても素晴らしい内容でした。2019/04/21

かやは

11
マーベルのヒーロー映画作品群(MCU)の歴史を振り返る一冊。MCU作品第一弾のアイアンマンは、それこそインデペンデンス映画のような作り方で、大まかなストーリーしか決まっておらず、台詞などはロバート・ダウニーJrを始め俳優たちと現場で考え出していったらしいから驚きだ。マーベル映画で世に認められるようになった人は、何も俳優たちだけに限らない。監督が今まで作った作品からマーベル映画に何をもたらしてくれるのか。人の適性を見抜く力を大切さを思った。2019/11/15

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