内容説明
いま、人類が230年かけて築きあげた「人権尊重、平等、人種差別しない」という壮大な理念が音を立てて崩れつつあります。そして、自由の国アメリカもまた世界覇権を失い、国家分裂の危機に直面しています。本書は、政治思想研究者の副島隆彦が混迷するトランプ政権の舞台裏に光を当て、テレビや新聞など日本のメディアが報道しない数多の新事実を暴露する世界情勢の最新解説書です。アメリカ、欧州、そして日本の未来がわかります!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Carlyuke
43
3月中旬に読み終えたが, やっと書けます。この本が読メに登場しなかったので。今出たのを確認できた。副島隆彦氏本来の雰囲気を感じて安心。最近は活躍分野を広げて新しい面を見せてもらったと感じていた。アメリカは3つの国に分かれるって, 大胆な予測をしている。その他トランプ大統領や世界情勢に関して知らなかったことを知ることができた。2019/04/02
九曜紋
12
「予言者」副島隆彦の最新本。アメリカ合衆国は10年後、東部国、中央国、西部国の3つに分裂する、らしい。国論は親トランプと反トランプで既に分裂している。自由と平等を理念として掲げ、世界の人々から羨望の眼差しを浴びた栄光は過去のものになった。アメリカ・ファースト(自国優先主義)のもと自国民に仕事を与えよ、というラストベルト(錆びついた工業地帯)の労働者の嘘偽りのない声がトランプを大統領の地位に押し上げた。マスコミが報道しない、綺麗事ではない、「アメリカの真実」を詳らかにする。一気に読ませる筆力は健在。2019/03/12
MICKE
7
アメリカの政治を知るには貴重な本。マイケル・ムーアの映画を観ると更によく分かってくる。2019/04/09
ランラン
6
世界政治に今何が起きているのか?米国最大の権力者はだれか?ヒラリーが犯した罪は何か?など知りたい疑問が分かりすっきりした。流される報道だけでは本質を知ることはできない。トランプの強みは共和党だけでなく民主党内にも支持者がいる。国家が分裂する危機とは何か?人権、人種差別、平等が問われている中で資本主義の根幹まで遡って考えいかないといけない。フランス革命の精神が揺らぎ始めている。2019/09/16
kenitirokikuti
6
副島氏によるアメリカ中間選挙の総括である。今回、リンカーンを自然法派から自然権派に分類し直している。リンカーン主義? Lincoln-nite という言葉はまだ見たことがない▲副島氏、あまり定義せず「Moonie」という。狭義のムーニー(統一協会)にそんな力はないし、イエズス会や「コミンテルン」にそんな実力はない、ということはよく知ってることだろう。「戦場の霧」のごときものをそう呼んでるのだろう、と見ている。まぁ、ヒラリー派のフェミがムーニー入ってるっつうのは大筋で同意。あの変なメサイア主義。2019/04/06