内容説明
始業式の騒動以来、高苗龍二は<キレた優等生>として周囲から疎んじられていた。敷かれたレールからはみ出ようと学校にも親にも反抗的な行動に走るようになった龍二を拾ったのは、<獄狼(ヘルハウンド)>二代目会長・高島和泉だった。走ることの楽しさを、スピードに潜む熱いものを龍二は知る。そしてもうひとつ龍二の心を捕えたのは、クラスメイトである一色栄の重く、濬く、冷たいまなざしだった――。※あとがきは収録されていません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
22
再読。2015年589冊め。今となってはこういう中学生頃の気持ちも遠くなってしまったけれど、読み返すと懐かしい。2015/05/25
扉のこちら側
9
2001年頃に初読。華は藤夜叉スピンオフ。親の過剰な期待に折れそうな優等生の龍二と、父親の暴力から幼い弟妹を守る栄、中学生時代の話。自分の力ではどうしようもない家庭環境から脱するために選ぶ道。2010/01/22
白雪姫
1
こういう本のジャンルは何て言うんだろう。 ハードボイルド!? 中学生の男の子の友情…というと恋愛やら部活やらが浮かぶけど、喧嘩や抗争や家庭環境のことが出てくる。 ここまで栄にしてやれるのは、友情だけ? BLと言っても通用しそうだけどなー。2012/08/02