内容説明
「良い本」って誰が決めたの?
新宿・歌舞伎町に本屋を開いたカリスマホスト・経営者が語る
名著13作の意外な読み方
夏目漱石『こころ』 ⇒ 男の「マウンティング」に巻き込まれるな
村上春樹『ノルウェイの森』 ⇒ これからを生きる男のお手本
俵万智『サラダ記念日』 ⇒ 言葉の曖昧さを楽しむ
川端康成『眠れる美女』 ⇒ 「老い」は醜いのか
太宰治『走れメロス』 ⇒ メロスになれない僕らの「待つ力」
東野圭吾『容疑者Xの献身』 ⇒ 一方的な女性観にモヤモヤ…
山田詠美『僕は勉強ができない』 ⇒ 「ありのまま」でいられるのが大人
平野啓一郎『マチネの終わりに』 ⇒ 「インテリ愛」の美しさ
又吉直樹『火花』 ⇒ 本音なんて伝わらない
乙武洋匡『五体不満足』 ⇒ 障がい者・健常者の二元論を超えてゆけ
吉野源三郎、羽賀翔一『漫画 君たちはどう生きるか』 ⇒ 現実は、なし崩し
林真理子『野心のすすめ』 ⇒ まずは「品性のすすめ」を
西原理恵子『ぼくんち』 ⇒ これからの“聖書”だ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メタボン
34
☆☆☆★ 「こころ」に男のマウンティングを読み込むとは、面白い発想だし、グサリときた。本の感想を述べながらホストの世界について言及するという、なかなかない書籍案内。2020/04/06
Moca
19
本を読んで典型的に考えて、感想を書くことで、思考能力が身に付けられると考えられる。2020/01/15
彩灯尋
17
1番初めの夏目漱石こころ、に関してはめちゃめちゃ合わなかったけどグッとこらえて中身へ。そういう自分とは真逆の考え方も全部含めて読書なんだろうな。同じものを読んでいても全く違った感想を持ったりするところが読書の凄さなんだろうな。自分の意見が合うか合わないかは別として、いろんな読書をしている人の話は聞いていて面白いと思った。2025/01/01
TAKA0726
16
作者はホストで経営者。作者は自分の心に一滴水を垂らすぐらいの感覚で本を読む「こころ」→男のマウンティング小説「ノルウェーの森」→受け身、一番を補う存在でいる狡さ「火花」→花火ではなく火花、逆さ言葉がお笑い芸人のきらめきと焦燥「君たちはどう生きるか」→現実はシンプルではない、弱者と強者が簡単に入れ替わる「サラダ記念日」→言葉の曖昧さを楽しむ「五体不満足」→障碍者だからこそ先回りしてルールを作る努力をする「ぼくは勉強ができない」→いい大人がムキになる青春時代の話。白黒つけないグラデーションに身を委ね生きる。2020/05/11
dolce vita
16
うがった見方というわけではなく、こんな読み方もあるんだと思わせる。絵画と同じ、人それぞれの感じ方がある。どんなに名作だって、流されて読むよりも面白いだろうと思う。絶賛されているものでも、そこに表れされているものと「今」を照らし合わせてどう感じるか。そんな読み方をするのも楽しい。#NetGalleyJP2019/04/13
-
- 電子書籍
- 姉フレンド 103号
-
- 電子書籍
- 男をやめてみた~癌になったので女装して…
-
- 電子書籍
- 未実装のラスボス達が仲間になりました。…
-
- 電子書籍
- 領民0人スタートの辺境領主様 ~青のデ…
-
- 電子書籍
- <週プレ PHOTO BOOK> 岡田…